世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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2005年01月のアーカイブ
銀の林檎は変な音を出すことで有名だった。自分だけの音楽、自分だけの宇宙。そんなものを設置するためだけに、銀の林檎は我を忘れて電子音を発し、歌う。宇宙船が満員になっていることに気付いてなかったのは、彼らが最初から一人としてのスペースしか所有していなかったからだ。だから、誰のせいでもない。
システムを構築することがここまで容易かつ軽はずみな気持ちで可能だということに、賛同するような真似はしたくないし、歴史のような広大な地平から見て彼らを語りたくもない。だから、いつしか銀の林檎は忘れ去られてしまうだろう。そのときに誰かがこの音楽を思い出せば、また空間が幾つもねじれていくのである。
じゃがりこのサラダがやたら美味く、ボリボリと貪っていたら突如このバンドのことを思い出して、食べるスピードが倍速になりました。で、これはヘレシーの初期音源集。元祖ファストコアなわけですが、普通にパンクとか好きな奴が聴いてもOKなカッコイイ音してます。
オリジナルの7インチがバカみたいに高値だったせいか、1500円くらいで売られたこの再発編集盤は即品切れ。ハードコアファンには大人気で、もうほとんど置いてある店はありません。が、まだどこかに売れ残りがあるはずなので、新品で買うなら今がチャンス。でも再プレスするって話もあるようで、あんまり頑張って探して、入手した次の日に再プレス盤が並んでたみたいな悲劇にならないよう注意しましょう。燃えます。
金属ノイズがシャーシャー鳴ってる中、見えてくる風景は川端康成の「雪国」にも似たもの。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」
そんな感覚に手足と脳が麻痺。悪夢と悪夢でコンニチハです。
TNBを動とするなら、オルガナムは静である、と昔から言われてきたことだけれども、改めて聴きなおすと両者ともに感慨深く、意識せず涙が出て来るような傑作であったことに気付く。
オルガナムの編集盤(真っ黒いジャケのやつ)を大音量で聴きながら、その叙情性がいかに優れた性質であったかを思い知って欲しい。そして、現代音楽とか好きな人にもぜひ聴いてみてもらいたい。オルガナムほどセンチメンタルな刺激を与えてくれる音楽もないだろうから。
このボックス出たときはかなり焦って、金が無いのに(二日ぐらいメシ抜き)かなり無理して購入した。にもかかわらず、ちょっと調べてみたら今でも簡単に入手可能っぽくて、なんだか悔しい気分である。あんなに焦って買う必要もなかったなぁ、と虚脱。
しかし、肝心の中身は素晴らしいことこの上無く、まだ買ってないなら全財産使ってでも入手すべき傑作。だってLAFMSの十枚組だぜ!? エアウェイもリック・ポッツもLe Forte Four も入ってるなんて、夢みたいな話じゃないか!
ちなみにスペシャル・エディションで11枚組のバージョンもあるけど、そっちは高いので普通のやつで充分だと思います。
このボックスに詰まった音は、いわゆる形式的なものには当てはまらない。自由に自由に自由に、とにかく出てきてしまった音がめいっぱい収録されている。日本語のアニメかなんかの主題歌をコラージュしていたり、暴力的なノイズが飛び出したり、素朴な単音がアンビエント式に鳴っていたりと、LAFMSの音楽には制約やルールが一切無い。そして、救いまでもが無かったりするのが、この人達が偉大な証拠。とにかく批評できるような品じゃないんで、各自何度も繰り返し聴くべし!
尾崎豊についてはこっちで全部書いてしまったんだけど、音楽的な面で書き忘れたので、追加。
このセカンド、ポップ・ロックだとおもってナメてかかってはいけない。尾崎の持っている歪みきった「青春のイメージ」が聴き手を襲い、情念とはまた別の意味でタガが外れたボーカルが気持ち悪い。かつて湯浅学氏か誰かが「若さのモンスター」と尾崎を位置づけていたが、まさにそのとおりの若さ大爆発盤がこれだ。とにかく聴き手の精神をかき乱すやっかいな騒音である。ラストの「シェリー」のイントロがラ・デュッセルドルフの個人主義に入ってる曲(タイトル失念)に似てると思ったのは僕だけ?
OUTOのベスト盤、絶妙なタイミングで再発されたね! 一時3600円とかプレミアつけてた某大手レコード屋ザマミロ! 僕は発売してすぐ買ったからよかったけど、買い逃した人はぜひ今のうちに。なんせこの「正直者は馬鹿を見る」や初期のAAの音源も入ってるという大変なお得盤だ。
で、一般的に評価が高いのは、ノイジーなパンクから直球のハードコアに変わった「正直者は馬鹿を見る」以降とされているけど、個人的に一番好きなのはハードコア不法集会に入ってた「I LIKE COLA」だったりする。ただただ「ライクライクライク コーラ!」と繰り返す何だかよく分からない勢いに脱帽。これ聴いて暴れまくって、そして嘔吐してください。
ここのところハード・コアばっかだったんで、たまにはポップ・サイケで。
このハレルヤズのアルバムに何度いい気分にさせられたことか。
ぎこちないうた、溶けるようなギター。
サイケってこういう感覚なんですね。もっと評価されてもいいのに、と思っていたらいつの間にか渚にてで柴山氏が復活。それに伴ってこのアルバムも結構売れ、うたものなどという単語で語られるようにまでなったわけです。
肝心なのは高山"Idiot"謙一や頭士奈生樹といった重要人物がゲストとして参加している点。こんな豪華メンバーで、しかも一番デリケートに音が露出する即興に近いスタイルで録音されているのだから、収録曲のクオリティの高さは聴かずともわかるでしょう。
本当に名盤だと思います。これ無しで日本語のうたは語れません。と、断言。
まさかRDPまで出るとは。このデジパックでハードコアの名盤を再発するシリーズは個人的に大好きです。なぜならこんな濃い内容のプレミアつきまくりレコードを1500円なんていうビックリ価格で提供しているから。しかも日本語の解説もかなり濃く、初心者でも安心してこの荒々しいハードコアに接することができます。
この時期のブラジルのハードコアバンドはたしか五バンドくらいしかいなくて、どのバンドも強烈にカッコイイ音を出していたそうです。こういう貴重な音源がなぜここまでカッコイイのかというと、演奏している彼らがマジに怒っているから。そう、最近のブルジョワがやってるファッションパンクなんかでは無く、本物の憤りを叩き付けたヴァイオレンス・ハード・コアなんである。
このRDPの鬼のような高速グラインドコアは、音質は悪く(ジャージャー高音ノイズが混じり、こもった質感なのだが、CD化の際に幾分かクリアになっている)、政治的な本物の怒りを叫び散らすヴォーカルが強烈にハードコア。で、日本のレーベルはこういうのをもっと世の中に紹介していくべきだと思う。くだらないファッションパンクやらなんやらはこのRDPの前ではただの「つまらない音楽」に過ぎない。84年発表の本作が持つ怒りは、現在でも強烈に鳴り響いている。
というわけでハードコア四天王の中で最も恐いのが、このギズムです。ところで四天王ってあとはエクスキュートとガーゼとカムズだっけ? 覚えてません。が、とにかくギズムの新作というか、現時点で最も新しい音源がコレ。
祈ったりとか悟ったりとか、もうそういうのヤメにしようよ。これ聴いてウルトラヴァイオレンスなヴィジョンにとことん洗われたら、もう何も見えない筈。
音楽的にも高水準かつ独自の本気ハードコアなので、聴いてないなんて言わせない。かつてのギズムもいいけど、ここでの完成された形でのギズムを体験していないなら、そいつはハードコアなんかじゃない。本物の凄味を遥かに凌駕した神の領域を垣間見れる一枚。
ちなみに奇怪な老人(多分ホームレス)のぼやきみたいなサンプリングが中盤に入ってるが、そこで話されているカルマに満ちた内容は更にギズムの深淵を浮かび上がらせている。
横山サケビのアグレッシブすぎるおっかないボーカルにランディ内田のメタルリフがザクザクと絡むサウンドは、日本のハードコアを変えた、というより創り出したといってもいい。残念なのは、もうランディ内田のあの強烈なギターを聴けないことである。一ファンとして、心から冥福を祈りたい。
午前四時に街をうろついているアブナイひとたちを見ると、ついつい怖くなって電柱の陰に身を隠してしまいますね。そして、そこからじっくりと観察。深夜の人達は何でも溶かしてしまう液体を口内から発射したりして、大変迷惑だったりします。で、それを防ぐために必要なのがこのレコードです。
やたらと金属質なギターにロックなボーカル。一時は灰野敬二がいたらしいけど、その時代の音源は残ってないっぽいです。持ってる人はブートで流せ! と言いたいところですが、このバンド好きな人って何人ぐらいいるんでしょうね。僕はもちろん真剣に好きですけど、もう解散してるわけだし、あんまり過去にすがり付いてばかりいるというのも大人げないね。反省しました。
最近妙に忙しい。別に多忙なサラリーマンのように朝からダッシュですし詰めの電車へ突っ込んでいくような苦労は無いのだが、やることが多いというのは良いことなのか悪いことなのか。
そんな疑問にぶち当たったらこれ。基本的にジェフ・ベックはそんなに好きじゃないし、インテリぶった態度がムカつきもする。ただ、この一枚は色んな意味で考えさせてくれる一枚だ。だからジェフ・ベックは嫌いだけどこのアルバムは評価したい。
ロッドスチュワートのヴォーカルが派手すぎたりしたときに、ギターの音を壊さないような絶妙のタイミングで構成された楽曲は、ギターバンドにとっては模範的すぎる。ここまでタイトにまとめられると、逆に奇怪な感じがしてならない。で、珍しくわりとハードなこともやってるんで、後のジェフベックが嫌いな人でも結構楽しめると思います。
ポール・ウェラーはジャムよりスタカンの方が…。そんなことを言うオシャレなやつには、これを爆音で聴くことをオススメする。決してスタイル・カウンシルとは同じ音楽ではない。スタカンのオシャレな感覚とは別のスタイリッシュさがこの盤の魅力だ。
いきなり飛び出すポール・ウェラーのVOXアンプ直結ギターに後頭部を強打されたような衝撃を受け、立て続けに飛び出してくるモッズサウンドにはもうため息しか出ない。
この渋すぎる直球ロックンロールは、当時の博多ロックシーンで大流行。ロッカーズもルースターズもみんな聴いてたモッズの聖典みたいな一枚だが、個人的にはやっぱりスタカンの方がいいので、もうこのアルバムを聴くこともないかもしれない。でも、たまにはロックンロール! ということで最高です。
言霊が警報のように一定の高さで鳴り響いた時、呼び起こされるのは純朴な心であって、忌まわしい観念は付随してこない。定説とされているものとは明らかに相違する事象に遭遇し、慌てふためくよりも不思議と落ち着いた気持ちになれるというのは、我々が常にゆれつづけるからである。
シーンと静まり返ったライブハウスで、宍戸幸司はゆっくりと歌う。その歌はよく聴くと、物凄く普通の日常的な歌詞なのであるが、うたとして発せられたときに突如として会場がサイケデリックに歪む。
そして、あのギターである。他のサイケバンドのように極端に歪ませたり、リヴァーブをやたらとかけたりといった装飾が、割礼にはまるで無い。飾らないのでは無く、飾れないのだ。割礼の演奏にはまったく無駄が無く、極限までそのままの状態を保持し続ける。
ゆらめくような割礼の、これはメジャーから出したアルバムであるが、個人的には最高傑作としておきたい。ラストの唐突に終わる「ごめんね女の子」を聴くと、日本語サイケの亡骸が浮かび上がってくるのだが、下北沢のライブハウスで見た宍戸幸司の存在感は確実に現在を生きていた。
「下水の臭いを嗅ぐと、宇宙から物凄いスピードで言葉が落ちてくるんです」
田中さんは真剣な顔で語り始めた。
「うーん、なんていうか、啓示みたいなものなんでしょうかね。最近そればっかなんですよ。で、公園の砂場に埋まってるプラスチック製の小さなブルドーザーのおもちゃから「助けてくれ、助けてくれ」ってずーーーーーっと訴えられ続けるんです。だからもう夜中の三時だっていうのに砂場を掘り返して(笑)。で、ついに助け出したんですよ。
えっ? 助けたブルドーザーですか? ここにいますよ」
何も無いテーブルの上に、彼は薄汚いおもちゃをポン、と置いた。
「これが煩くてねぇー、助けた後はおとなしくなったんですが」
ブルドーザーは沈黙していた。しかし、よく見てみると、運転席にGIジョーのような無表情な人形(作業服を着ている)が乗っていて、その人形からは特に魅力みたいなものは一切感じられなかったのであるが、胸の奥につっかかるような妙な感覚がして、しばし見入ってしまった。
と、そのとき、かすかに人の声のようなものが聞こえた。
「タス、、、ケ、テ」
私は驚いてブルドーザーを、そして運転席を更に見つめた。すると、どんどんその声が大きくなっていく。
「助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。」
だんだんと力強くなっていく声に得体の知れない恐怖を感じ、私は後ろへ飛ぶようにして下がった。理解できない状況に混乱しながら、ふと田中さんの方を見ると、
「助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。助けて。」
声を出していたのはブルドーザーでも人形でもなく、田中さんだった。
現在、田中宗一郎さんは宇宙で賭け麻雀をやったりして適当に暮らしている。
今日はもうこれ一発です! バッツの最初のシングル。メタルっぽいとかそういうことは言わないで黙って聴いてほしい。このブチキレギターとテンション高いボーカル(気色悪い)を聴いて何も感じなかったらハードコア・インポ! もう二度とこういうのは聴かなくて平気!
バタリオン・オブ・セインツはサンディエゴのバキバキなHCなわけですが、質感としては80年代中頃のジャパコアに近いかもしれません。カバー曲も妙にキマッていて凄いし、ライヴ音源も最高に盛り上がります。最近になって、入手困難だったミスティック(音質は最低)から出てた音源も再発し、ますますバッツに接しやすい世の中になってきました。
今の都会の中学生は、レコード屋に行っても間違えてグレイとか買うような小心者ばかりなので、そういう根性なしこそ、お年玉を全て使い果たしてでも買うべき一枚だと思う。そして死ぬほど後悔して大人になってほしい。
クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル最高! こんなレコード他に無いですね。
泥臭さがある一定の基準からはみ出してしまうと極めて化学的な物質に変化するという一例。サイケと言われればそうだけど、ロック中のロック。
それにしてもここまで霊的にロックなアルバムは他にジミヘンの「エレクトリックレディランド」くらいしかないだろう。稀に見る奇異な精神世界である。
後期のアルバムも捨てがたいし、「マルディグラ」の奇怪な音も好きだが、やはりCCRと言ったら初期の三枚。特にこれは短くて聴きやすいのに、聴いた後のどんよりした曇り空のような感覚が体験できる不思議なレコードだ。
ただの「アメリカのロック」から、そろそろCCRを解放してあげたいものである。彼らの音楽は他のどんなものよりも純粋に曇っていた。
最初に「ドゥーキー」とか聴いて「だっせぇ」と思った。それでしばらくはグリーンデイなんて聴いて無かったんだけど、このアルバムが出たとき「マイノリティ」がラジオで流れてて、それなりに良かったため、このアルバムを聴いた。
かつてのメロコアスタイルではなく、ポップなロック。しかもかなり真剣、というところに魅力がある。はっきり言って「ドゥーキー」みたいな何も考えてないような馬鹿丸出しサウンドを持続していたら、彼らはただの一発屋以外の何でもなかっただろう。しかし本作を聴いて、グリーンデイがマトモにロックしている姿を見せつけられたら、もう否定できない。僕にとってはどうでもいいバンドだったけど、このアルバムからの彼らはストレートにカッコよく、かなり見直した。誤解を恐れずに言えば名盤である。
剥き出しの青春、やりたいことが一つしかない喜びといったものに接すると、何とも言えない悲しい気持ちになる。本作は僕にとって「泣けるアルバム」なのかもしれない。他人の前向きな姿勢を見ると、深く落ち込むという人にこそ聴いてほしい一枚である。
この人の音楽ってこの1枚目しか知らないんだけど、この後もいろいろ出してるんですね。いわゆる音響系ポップスなのかな? わりと聴いたんですけど、僕のようなお洒落センスゼロの人間には深く理解することができず、そのまま実家のCD棚の奥底へ埋もれてしまいました。
で、さっきヤフーオークションとか何気に見てたらこのアルバムが異常に高い値段で売ってるではありませんか! 写真はその出品のやつからパクリました。このCDにそんな価値があったなんて!
当時音響系のレコードショップとかノイズコーナーとかになぜか置かれていた本盤。あまりの場違いさというか、奇妙な違和感が面白くてなんとなく買ってみたのだが、内容はアヴァンポップ(適当です)でクオリティは高かったと思う。何よりツジコノリコという正体不明のシンガーが非常に強い存在感を持って歌っていることに驚いた。自主製作な香りがプンプンする本作だが、音はメジャー風。音質もアレンジもグッドでした。
ツェッペリンの曲名のパロディであるタイトルだけで相当な馬鹿だが、後にジョン・ポール・ジョーンズをプロデューサーに迎えて作品を発表するとは、恐るべき馬鹿である。
耳に鉛筆ブッ刺してるジャケのやつ(タイトルはジミヘンのパロディ)ぐらいから急激にカッコいいロックバンドになってしまったけど、初期の彼らは本物のハードコア・パンクだったし、この作品あたりから急に音楽的な雰囲気も出し始めた。そんな幅の広いバンドなのである。
ライヴでもかなり間抜けなことをやってたようで、全裸になって股間に性器のイラストを描いた紙を貼って暴れまわるなど、馬鹿丸出しのパフォーマンスが有名だ。
なんとなく、こういうバンドは嫌いになれない。ひねくれてるんだけど、根は素直な感じというか、不良少年の優しさみたいな感覚に、僕は弱かったりする。
デカくて黒い! その名前だけで随分と凶悪な香りのするこの人達。リーダーはスティーヴ・アルビニで、ギターはやっぱりジャージャー鳴ってる。
リズムだけ何故かドラムマシンという変則ユニットの彼らは、後のバンドに与えた影響の大きさを考えたらやはり偉大。アルビニはこの後「レイプマン」というバンドを結成するも、女性団体からの抗議であっけなく解散。
レイプマン時代にアルビニは、名曲「Kim Gordon's Panties」を、こともあろうかソニック・ユースの対バンで演奏してしまい、サーストン・ムーアに半殺しにされたというほのぼのエピソードもあり。現在では他バンドのプロデュースとかミックスとかやってるみたいだけど、レコーディングに立ち会って勝手にミキサーいじったりして周囲を困らせているという。変人は迷惑ですね。
冷静になって考えると、ミスフィッツは特異なバンドであることが分かる。当時のニューヨークになぜこういったバンドが出てきたのか大変興味深いが、彼らの曲を聴けばそんなことはどうでもよくなる。
本作はミスフィッツのシングルとかの音源を集めた究極の一枚。もともとブートだったけどプラン9が公式にリリースしてたと思う。
問答無用のハードコアナンバー「Mommy Can I Go Out And Kill Tonight?」を始め、ミスフィッツというバンドはただの色物バンドじゃなく、ハードコアバンドとして優れた逸材だったことを再認識できるだろう。グレン・ダンジグ以外のメンバーで再結成されたが、そんなのはミスフィッツじゃないし、本来の魅力を体験するならこういった過去の音源だけで充分なのである。
大昔に母親が大阪旅行へ行った時に、土産で買ってきたのが何故かミスフィッツのTシャツで、あれからもう10年経つがいまだによく着ている。
フレッシュイーターズのセカンド。やっぱこの時代のLAパンクは凄いね。こんなゴミみたいなバンドがたくさんいたんだから。このバンドもご多分に洩れず、ヘッタクソなパンク(というより味気ないロック)を一生懸命やっていて面白いです。物凄くダメなアルバムなんですが、何回も聴いてると「それなりにいいかも」などという間違った考えに至ったりもするので、深入りしない方が身のためです。
ちなみに1stの方はこれより幾分かはマシなので、初めて買うなら一枚目からがおすすめです。どうせこんなの聴く奴いないだろうけどね。Flesh Eatersで検索すればバンドの素性が分かりますが、日本語のサイトは無いので英語ダメな人にとっては謎のバンドということになります。まぁ、そっちのほうがおもしろいんだけどね。
頽廃的過ぎるニューヨークの空気が哀しい名作。主題歌も泣けるし、見終わった後の憂鬱な気分は一度味わったら忘れられない。
ラストのバスのシーンでマジに泣きそうになった、という人も多いと思いますが、そんな中そ知らぬ顔で化粧し続けるババアのカットがチラッと挿入されるところがまたニクイ。一体何を考えてこのシーンを撮ったのだろうか? 何度となく観ている(けっこう深夜に放送されたりしてた)のだが、未だに何を描いたシーンなのか分からない。
ひたすら不幸で憂鬱なニューヨークの荒んだ生活との対比のつもりで、あのババアのカットがあったとするなら、監督は天才的なセンスの持ち主だ。この映画は感動とかそういう種類のものじゃなく、落ち込む灰色の気分を誘発する。
高校時代、よくこの映画を観た。安定しない日常を送っている者にとっては、この映画は重い。当時将来の自分に意図的に不安になって自虐的な快感を得るために、僕はこのビデオを何度も観たのである。
だから自殺しそうな奴とかは絶対観ない方がいいだろう。こんなのを観た後に自殺の名所に行ったりするのもヤバイ。鑑賞後はおとなしく寝るか、楽しいことを考えたりして憂鬱な気分を晴らさなければ、救われないままという、爆弾みたいな映画である。
インディアンはウソつかない。つまり虚実を許さないのである。それは正義とは少し違い、ただの変人の暴君扱いされても仕方が無い。だからこそこのシングルの凄味は増してくるのである。
歌詞がヤケクソでカッコよく(サソリ砂漠サボテン頭聳え立つぜモヒカン!)、特に「たたかえーじぇろにもっもっもぉぉぉ」のところが好き。他の曲がメタルっぽいガスタンクであるが、このシングルではもはやへヴィなヤケクソロック以外の何でもなくなっている。これ一枚あったらもうガスタンクは大丈夫。燃えます。
ちなみにB面もふっきれたようなポップパンクで「?」な感じです。
チョコレート・ウォッチ・バンドという変な名前だけで、このレコードを買う価値はあります。A面はスタジオミュージシャンとか別のバンドとかで、ほとんどオリジナルのウォッチバンドは聴けないんですが、B面は必聴。なんせTHE BROGUESの名曲「I Ain't No Miracle Worker」をカヴァーしてる! しかもオリジナルの方よりカッコいいのだからたまりません。ウォッチバンドはサンデイズドから全部再発されてたと思うので、簡単に手に入れることが可能だし、たまにはこういうのを聴くっていうのも新しい発見があっていいんじゃないかな。
ローザのセカンドです。今更だけど、どんとはわりと好きだったんですよ。しかもボガンボスよりローザの方をよく聴いてたんで、今日はこっちで。
とにかくメンバー全員の技術が高く、玉城の分厚いギターに、ベースはうねりまくり、ドラムはテクニカルに叩きまくる中、どんとの特異なボーカルが乗ったらもう無敵。メンバー全員がここまで実力を備えていたバンドも珍しい。
このセカンドでは名曲「橋の下」をはじめ、「さいあいあい」や「フォークの神様」といったローザ特有の不思議な曲を聴くことができる。ラストの「眠る君の足もとで」では民族楽器まで導入して独自の世界観を築き上げており、このバンドの凄さが良く分かる。
どんとが死んだとき、彼の過去の音源が再発されたりしたが、ローザのアルバムが再び入手できるようになったことが有り難い。日常の裏側を散歩するならば、どんとの歌は最高のBGMであろう。
最近の音楽は聴いてません! と言い続けて何年もの月日が流れた。もうそろそろ新譜とか買ってもいいんでは? と思いたち、発売後すぐにこのやたら長い名前のバンドのアルバムを買った。
で、このバンドはサンフランシスコ産のロックということで、聴く前はグレイトフルデッドみたいなやつだと思ってたんですが、聴いてみればクリエイションレーベル風味。つまりイギリスの轟音サイケっぽい音作りで感動したわけです。アメリカではこういうのウケなさそうなんで、日本で人気出そうですね。あんまり好みの音では無いけど、カッコいいんじゃないかな(適当)。
はっきり言って、世間ではクソみたいな評価しかされてないけど、個人的に大好きな映画。すごくこだわって撮ったんだろうなぁ、と思えるようなシーンが結構あって、地味でくだらない映画なんだけど妙に記憶に残っている。昔テレビでやったときに録画しておいたんだけど、今はテープを紛失してしまって見ることができず無念。
たしか釣り人が溶けた人に襲われて、そいつの生首が川を下るというカッコいいシーンが意外と話題になっていたけれど、個人的にはラストの溶けきった溶解人間を掃除人が片付けるシーンが印象深い。さっきまで映画の中では主人公だったモノが、突如ゴミとして扱われるというショッキングな世界を描いているといった点で、この映画は名作なのである。
有名なダッチワイフジャケのこのアルバム、パンクなら避けて通れない一枚である。ボーカルだったメンバーを敢えて外して録音されたアヴァンギャルドな本作は、あまり知られていないがかなりカッコイイ。クラスの思想は過激なだけでまったく影響されなかったが、音楽性にはけっこうやられた。ノイジーなパンクというだけで片付けてしまうのはもったいないし、かといって褒めちぎるようなバンドでもない。
このアルバム以外も、クラスは全て素晴らしい。批評しにくいバンドであるが、「かっこいいパンク」意外の言葉で彼らを説明するというのもしっくりこないので、敢えて言います、最高のパンクバンドです。
ハードコア!! とにかく素晴らしいです。以上!!!!
バスタードって検索するとなぜかアニメのバスタードっていうのが先に出てきて凄く不快な気分になるんですよね(ちなみにスレイヤーで検索するとスレイヤーズとかいうアニメが出て来る)。そんなにアニメって良いものなんでしょうか? もう僕はアニメなんて呼ばずに「テレビ漫画」って呼ぶことにたったいま決めた。
テレビ漫画が好きだなんて公の場で言える奴は連続殺人とか起こすに決まってるのだから、もっと日本の警察は取り締まるべきだと思う。そうしなければ、キャラクターのフィギュアとかに埋もれた部屋に住む住人によって、何の罪も無い善良な人々が毎日どこかで嬲られ、犯され、殺され続けることだろう。そうならないためにも、テレビ漫画を厳しく取り締まり、住みやすい世の中を保持していくことこそが、我々現代人に課せられた命題であると思う。
ジャージャー鳴りまくるギターが元祖ノイズコアとされている由縁。まるで全力で鼻をかんでいるような下卑た音だ。こういう音の悪い暴力的な音楽は個人的に大好きなので、ヒマな時はいつも聴いている。
カオスUKの凄さは、ああいう曲しかやらない(というか出来ない)ところで、決して音楽的に優れているからではない。ギターでシャーシャーやるぐらいなら誰でもできるし、何が楽しいのかもよく分からない。彼らの目的は音楽から全く見えてこないのである。そこが、彼らのいいところだし、こういう音楽を聴くということはそれなりの覚悟も必要だということ。つまりはカオス。深い混沌です。
たまほどナチュラルに歪んだバンドもないだろう。このナゴムから出したメジャーデビュー寸前作も、曲目はメジャー盤1stとかぶるものの、内容的にはより畸形的。
まぁ、メジャー盤だけでいいって言うならいいけど、滝本晃司作曲の超サイケな名曲「夏の前日」を聴くためだけにこれを買うというのもいいですね。今はもう廃盤らしいですけど、根気良く探せばまだあるっぽいんで、ぜひ一度試してみては? ちなみに後の「いなくていい人」とかもかなりヤバイ名盤なので、たまは全アルバム押さえておきたいところですね。
このバンドの魅力は石川浩司(ランニングの人)にあると思う。彼の曲のセンスはかなり屈折してるし、歌詞もナチュラルに狂ってる。「学校にまにあわない 」のような奇怪な歌は、たま解散の今となっては孤高の存在である。
アーント・サリーのライブ音源とかの未発表曲集。フューは坂本教授のプロデュースした歌謡曲みたいなやつのイメージが強くて、こういうパンクなのは凄いけど、ソロ作はあんまし聴いてないです。アーント・サリーはあのコジマ録音のオリジナル盤が結局入手できずに何年も経ってからこれと、ファーストが立て続けに(結構間あったけど)再発されたので、半分忘れかけてた頃にヘソクリを発見、みたいな喜びが相乗効果となって、より素晴らしい音楽に聴こえた。
ファーストの方は意外と重苦しいサウンドで、例の「天才なんて誰でもなれる 鉄道自殺すればいいだけ」という歌詞もキマッている。守安祥太郎のことか、それとも萩尾望都の「トーマの心臓」のようなことなのか、高野悦子『二十歳の原点』という線も考えられる。ともかくその冷めた視線がやたらと鋭く磁場を揺さぶっていく凶悪な音楽に、触れないでおくというのはもったいなさ過ぎるので、僕は再発直後に買ったわけだが、最近めっきり聞いてないのでなんか寂しい。おそらく実家のどこかにあると思うので、今度帰ったときにでも探してみようと思う。
リチャード・リンクレイターがデジタル機材(編集はファイナルカット使用)を駆使して撮った死ぬほど地味な映画。モーテルの一室で男女三人が話しているだけの映画なので、そういうの好きな人にはオススメですね。人間の心理的な葛藤がどうとか言われても、脚本自体は大したことないので、あまりこういうのを褒めたくない。ただ、スクール・オブ・ロックにはちょっと期待してる(未だに観てない)僕としては、リンクレイターがこういうのも撮ったっていうことは一応評価しておきたいと思う。でも、みんなが見たいのはもっと金がかかってて派手な映画なので、もうこういうのは撮らないでほしいというのが本音。
いやぁ、ダイムバック・ダレル死んじゃったね! ステージで射殺されるなんて、パンテラらしいと思った人はあと百回ぐらい本盤を聴いて「悩殺」されてください。ダイムバックは心優しい男で、俺はスライドなんてケチな技は使わねぇ、とか言っておきながらちょこちょこスライドさせたりして、結構適当で大らかな奴だったと思う(会ったことないけど)。そんなダイムバックを死んでカリスマみたいに言う奴はすぐに電機ドリルで頭ぶち抜いて死ね。なんだかんだ言って、パンテラってダサかっこよかったじゃん。
ちなみにダイムバックを撃った男は駆けつけた警官によってすぐさま射殺されてしまった。犯行の動機なんてどうだっていいけど、ダイムバックの新作が聴けないのは少し寂しいですね。ダメージ・プランも意外に好きだったりして。若いやつらはみんなパンテラ聴いて暴れればいいのです。そうすればこんな悲惨な事件は起こらないはず。
ランベルト・バーバ監督作品。ろくでもない五人の若者が万引きしたり、パトカーとカー・チェイス(そんな大それたものではない)したりする序盤の雰囲気は最高に盛り上がるが、後半どんどん間抜けな展開になっていくので残念。ラストも主人公風の若者が剣みたいなものでサクッと死神を殺しておしまい(この辺の記憶が曖昧)。で、結局最初に万引きした店の店員の通報で駆けつけた警察に補導され、せっかく苦労して入手した財宝も没収される5人の表情が妙に間抜けだった気がする。
サンゲリア2に出てたベアトリス・リング目当てで借りるならいいが、それ以外の期待をするとがっかりすると思う。ランベルト・バーバはこれだけ豪華なセット(酒場とか)と俳優を使っていながら、ここまでクオリティの低い映画を撮れる天才だと思った。もっとマシな演出できなかったんだろうか?
二、三年ほど前に突如としてこういったユーロ・トラッシュ系映画が大量にDVD化され、今まで一部の人間しか観たことのなかったジャン・ローランの作品などが気軽に入手できるようになったことがまずめでたい。
本作は実際ただのソフトコアポルノとしか思えないような作りだが、ジャン・ローランのちょっとしたこだわりみたいなものが見え隠れしていて興味深い。
内容は、海賊みたいなおっさん連中に2人の少女が海岸でレイプ後に殺害され、その後その少女たちの亡霊が復讐を始めるというもので、これといって盛り上がるパートも無く、だらだらと退屈なことには違いない。映像に拘っていなければ本当の意味でゴミみたいなものであるが、ジャン・ローランの見せ方はかなり巧い。観ようによってはオシャレなミニシアター系ムービーのコーナーに置いてあっても大丈夫そうだ。ただ、こんなの観てるヒマがあったら野球でもしてた方が健康的かもしれないけどね。
人生の中でもかなりヤバイ腹痛に見舞われ、今日は朝から死んでました。何か悪いものでも食べたのかもしれませんね。食中毒ほど怖いものはありません。
さて、話は変わりますが、スマパンです。正直かなりダサいバンドですが、この12インチは結構好きでした。これとセカンドアルバムを持っていればあとは聴かなくてもいいと思います。
このバンドにいたビリー・睾丸さんは、大統領選の投票を拒否して自分の政治性を訴えたりするポリティカルな人ですが、ニューオーダーの大ファンで、フジロックでニューオーダーのサポートやったときはメンバーよりもはっちゃけてギター弾いたりするというお茶目な一面も見せました。最近初のソロアルバムを作ってるらしいのですが、まだ発売されてないみたいです。何か間違えて買いそうなので、気を引き締めていきたいものですね。
今日は某コスチュームショップで一日店長をやった。店のラジカセが死んでて、シーンと静まり返っている中マネキン相手におしゃべりなんぞをしていると、自分のマヌケ具合が手に取るように分かり、大変な苦痛だったりするのだが、たまの来客にハッ、と我に帰ったり。
さてさて、みんなはモグワイとか聴いた? 僕はお洒落っぽい感じがしたからスルーしかけたんだけど、やっぱり形だけはって思って聴きましたよ。このアルバム聴きながらガンガン万引きとかする不良たちが都会には多いようで、僕はそうならなくって良かったなぁ、と痛感したものです。
まだ店にいるのですが、パソコンくらいしか無いので、こうしてブログ書いたりしながら閉店待ち。こんなときモグワイでも聴けたらなあ、と間の抜けた顔で佇んでみたり。
白クズどもの暴動! みんな頭髪が無くて血の気が多い。そんな当時のハードコア・シーンの大ボスがこいつら。とにかくライブ音源が過度にエモーショナルなんで、運動会の前夜には鉢巻締めて聴くべし。
暴力的だなんだと言っても、こういうの聴いて全然人とか殺したくならないのは正常であって、ホントにヤバイのはアニメのサントラとかウタダとか聴いてるヤツラに決まってる。だからハードコアファンを迫害するのはもう止めようじゃないか! ぶっちぎりのバイオレンス・パンクである本作を聴いてるようなヤツは、きっと根は優しくて休日はボランティア活動とかしてる澄んだ心の持ち主さ。花壇にお気に入りの花なんか植えちゃってさ。
ラース監督のヤバさは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で思い知った筈だったのに、またしてもやられた。これ、相当投げやりで狂ってる。
ストーリーは二コール・キッドマンがギャングに追われて「ドッグヴィル」という小さな村に迷い込み、村人たちとの交流を描くわけだが、最初は村に馴染んでいく二コール・キッドマンの様子や村人が彼女を受け入れるか、と悩んだりというありがちな退屈すぎる展開。でも結局二コール・キッドマンが色々と迫害され、鎖に繋がれて毎日村人に犯されたりした段階で、この映画がまともに終わる筈ねぇな、と観客は不安になるわけである。そして、そんな中迎えたラストシーンの最悪なこと! もうこれは観るしかないですね。あんまり書いてもネタバレになるし、僕のような頭の悪い人間には解説できる代物じゃないんで。
ただ、はっきりと言えるのは、今回も万人向けの作品ではないし、かなり狂ってるからなんとなく鑑賞するのだけは避けた方がいいということだけだろう。監督の考えたおとしまえのつけ方がこのような方法であったことだけが、映画的に唯一の救いであるのかもしれない。
DVDのパッケージやCMだけ見ると物凄く地味で退屈な物語に見えるかもしれないが、絶対損はしないと思うのでレンタルしても大丈夫。だけど、一人でこっそり見ないと笑いものにされるかも。
明けましておめでとうこざいます。去年は何一ついいことが無かったので、今年こそは幸せになりたいものですね。
さて、結局正月はだらだら腐った生活を送ってしまい、主にこれ聴いてました。サムライのベスト的内容。と、ただそれだけで何やらただ事じゃないのは分かりますね。何せあのサムライです。僕は昔リューシンのサックスをライブで聴いて相当にビビッたのですが、本盤はまだ彼がベース・ボーカルのパンクをやってたころのサムライというバンドのほぼ全曲集なのです。
久々に聴いてあまりに剥き出しなロックンロールに赤面しつつも、やっぱりこういう真剣な音楽っていいなぁ、などとごろごろ寝転がりながら新年を迎えることができ、再発してくれたいぬん堂さんには一応感謝したいところです。