世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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言霊が警報のように一定の高さで鳴り響いた時、呼び起こされるのは純朴な心であって、忌まわしい観念は付随してこない。定説とされているものとは明らかに相違する事象に遭遇し、慌てふためくよりも不思議と落ち着いた気持ちになれるというのは、我々が常にゆれつづけるからである。
シーンと静まり返ったライブハウスで、宍戸幸司はゆっくりと歌う。その歌はよく聴くと、物凄く普通の日常的な歌詞なのであるが、うたとして発せられたときに突如として会場がサイケデリックに歪む。
そして、あのギターである。他のサイケバンドのように極端に歪ませたり、リヴァーブをやたらとかけたりといった装飾が、割礼にはまるで無い。飾らないのでは無く、飾れないのだ。割礼の演奏にはまったく無駄が無く、極限までそのままの状態を保持し続ける。
ゆらめくような割礼の、これはメジャーから出したアルバムであるが、個人的には最高傑作としておきたい。ラストの唐突に終わる「ごめんね女の子」を聴くと、日本語サイケの亡骸が浮かび上がってくるのだが、下北沢のライブハウスで見た宍戸幸司の存在感は確実に現在を生きていた。
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割礼は3人の頃がすきだった
ラママ2daysにいったりしてた
ずっと体育座りでおしりがいたかった
宍戸さんは今でもギターの弦の先っぽを
ぴんぴんゆらゆらさせて弾いてるそうですね
いまおもうとこの頃のビクターは変な音源たくさんだしてましたね?割礼やマネキンノイローゼの入ったV.Aとか
COALTAR OF THE DEEPERSやBIKKLY・HOUSE(ヤマジカズヒデ)の入ったV.Aとか
楠本まきの漫画のイメージビデオもビクターだったけど声の出演が宍戸さんとSAKANAのPOCOPENさんだったな
ん ただそんだけだけど
投稿者 Y : 2005年01月22日 19:23
>Yさん
ビクターは一時期ヘンでしたよね~。
あ、そういえばこの前一緒に宍戸ランドスケープ観ましたよね。割礼、いまだに好きです。。
投稿者 森本 : 2007年03月01日 20:29