アーント・サリー

auntsally.jpg

 アーント・サリーのライブ音源とかの未発表曲集。フューは坂本教授のプロデュースした歌謡曲みたいなやつのイメージが強くて、こういうパンクなのは凄いけど、ソロ作はあんまし聴いてないです。アーント・サリーはあのコジマ録音のオリジナル盤が結局入手できずに何年も経ってからこれと、ファーストが立て続けに(結構間あったけど)再発されたので、半分忘れかけてた頃にヘソクリを発見、みたいな喜びが相乗効果となって、より素晴らしい音楽に聴こえた。
 ファーストの方は意外と重苦しいサウンドで、例の「天才なんて誰でもなれる 鉄道自殺すればいいだけ」という歌詞もキマッている。守安祥太郎のことか、それとも萩尾望都の「トーマの心臓」のようなことなのか、高野悦子『二十歳の原点』という線も考えられる。ともかくその冷めた視線がやたらと鋭く磁場を揺さぶっていく凶悪な音楽に、触れないでおくというのはもったいなさ過ぎるので、僕は再発直後に買ったわけだが、最近めっきり聞いてないのでなんか寂しい。おそらく実家のどこかにあると思うので、今度帰ったときにでも探してみようと思う。

投稿者:asidru 2005年01月10日 22:43

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.asiandrug.jp/mt-tb.cgi/190

コメント: アーント・サリー

Search