ドッグヴィル

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 ラース監督のヤバさは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で思い知った筈だったのに、またしてもやられた。これ、相当投げやりで狂ってる。
 ストーリーは二コール・キッドマンがギャングに追われて「ドッグヴィル」という小さな村に迷い込み、村人たちとの交流を描くわけだが、最初は村に馴染んでいく二コール・キッドマンの様子や村人が彼女を受け入れるか、と悩んだりというありがちな退屈すぎる展開。でも結局二コール・キッドマンが色々と迫害され、鎖に繋がれて毎日村人に犯されたりした段階で、この映画がまともに終わる筈ねぇな、と観客は不安になるわけである。そして、そんな中迎えたラストシーンの最悪なこと! もうこれは観るしかないですね。あんまり書いてもネタバレになるし、僕のような頭の悪い人間には解説できる代物じゃないんで。
 ただ、はっきりと言えるのは、今回も万人向けの作品ではないし、かなり狂ってるからなんとなく鑑賞するのだけは避けた方がいいということだけだろう。監督の考えたおとしまえのつけ方がこのような方法であったことだけが、映画的に唯一の救いであるのかもしれない。
 DVDのパッケージやCMだけ見ると物凄く地味で退屈な物語に見えるかもしれないが、絶対損はしないと思うのでレンタルしても大丈夫。だけど、一人でこっそり見ないと笑いものにされるかも。

投稿者:asidru 2005年01月06日 16:56

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コメント: ドッグヴィル

この映画を見終わったときに、戦争っていいな、と思いました。
野蛮なイラク人民へ対する攻撃は正当化されるべきであり、それは未だ不完全な超パノプティコン的立場をとろうとするヨーロッパ諸国の傲慢を指摘するものである。脳が肥大化してしまった現代人は下半身の復権を叫べばよい。その切なる願いが、エンドロールに流れる名曲に込められていた。

投稿者 マスダ : 2005年01月07日 13:59

>マスダさん
名作ですな。。

投稿者 森本 : 2007年03月01日 20:22

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