世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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まさかRDPまで出るとは。このデジパックでハードコアの名盤を再発するシリーズは個人的に大好きです。なぜならこんな濃い内容のプレミアつきまくりレコードを1500円なんていうビックリ価格で提供しているから。しかも日本語の解説もかなり濃く、初心者でも安心してこの荒々しいハードコアに接することができます。
この時期のブラジルのハードコアバンドはたしか五バンドくらいしかいなくて、どのバンドも強烈にカッコイイ音を出していたそうです。こういう貴重な音源がなぜここまでカッコイイのかというと、演奏している彼らがマジに怒っているから。そう、最近のブルジョワがやってるファッションパンクなんかでは無く、本物の憤りを叩き付けたヴァイオレンス・ハード・コアなんである。
このRDPの鬼のような高速グラインドコアは、音質は悪く(ジャージャー高音ノイズが混じり、こもった質感なのだが、CD化の際に幾分かクリアになっている)、政治的な本物の怒りを叫び散らすヴォーカルが強烈にハードコア。で、日本のレーベルはこういうのをもっと世の中に紹介していくべきだと思う。くだらないファッションパンクやらなんやらはこのRDPの前ではただの「つまらない音楽」に過ぎない。84年発表の本作が持つ怒りは、現在でも強烈に鳴り響いている。
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