世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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2005年04月のアーカイブ
青春です。ちょっと恥ずかしいけど、昔聴きまくっていたんです。
この前17年ぶりに新作が出たけど、聴いたら泣きそうなのでまだ買っていない。でもコンピレーションで入ってるベストみたいなのは買って、I wanna be yourself が流れた時点で泣きそうになった。
このバンドを聴いていたせいで、後のリンドバーグやジュディ&何某とかがでてきたときは、粗末なコピーにしか見えなかったし、女性ボーカルのポップ・パンクといったら真っ先にウォーリアーズが思い浮かぶ。
Born to RideやFeel Good、全曲カッコイイ。ウォーリアーズの演奏も本物のロックンロールだし、ニッキーは永遠のパンクアイドルです。
全国のニッキーファンの人、今日は押入れからウォーリアーズを引っ張り出して聴いてください。そして懐かしいあの頃を思い出してください。
永遠に不滅のバンドです。
ギズムとはまた違った形でメタルを取り入れたのがこのデスサイド。初めて聴いたときは、なんて重たいハードコアなんだ! と大興奮したもんですが、最近こういう音のバンド多いですよね。そういう意味では元祖メタルコアとして、とても重要な人たち。
海外でも評価は高いです。私は高校の時コピーしようとしたけどあまりに高水準なメタルテクニックに追いつけず、結局普通のハードコアしか演奏できなかったという悲しい思い出アリ。というか今でもこんなギター弾けないし。このアルバムでは方向性も定まってかなり洗練されたオリジナルなスタイルで、ジャパコアを聴くなら絶対押さえるべき一枚だと思います。
あ、あとこの人たちモヒカンがやたらすごいんで、写真はなんとかして見て欲しいです。デスサイドのモヒカンに燃えたというハードコア野郎はけっこう多い筈。
島根の小さなレーベルからひっそりと出ていて、なんとなく買ったらものすごく良かった。
あれから何年か経ち、もうこのアルバムを聴くこともめっきり少なくなったが、最近では普通に売れているらしく、テレビなんかでも見るようになった。
思えば雨の降る日に、朝から何もせず、ずっとこのアルバムを聴いていた時期もあった。
吉祥寺のスターパインズ(記憶があやふやなので定かではないが)でやったライヴも印象に残っているし、決して忘れ去るような音楽ではないのだが、私は意図的に、彼女の歌を避けているのかもしれない。深く落ち込むような暗さではないが、無機質な、気だるい雰囲気のジャズ・ピアノが聞こえたら、もう私はダメになってしまう。
私にとってはもの凄い一枚だが、世間ではただの『うたもの』としての評価しかされていないのが残念だ。あのピアノの旋律に、あの声が被さった瞬間の魔法は、いまだに私の恐怖を呼び起こすのである。
ハイテクの事実上ラスト盤。しかもプロデュースはよっちゃん。
「コックサッカーブルースリー(NYバージョン)」はイントロのよっちゃんギターもカッコ良過ぎて笑える名曲ですが、それ以上にトータルでハードコアな勢いが素晴らしい。
クレイジーSKBのシャウトはやっぱりカッコイイですね。QPクレイジーになってからも密かに追ってますが、QPの新作「タンク山の動物園」は素晴らしい出来。特に「死村二丁目」はメロディック・デスメタルなリフとNYHCな勢いが合わさった傑作だが、タワレコなどの一部のレコード店では既に取り扱い禁止。音楽的水準がここまで高いのに、いまだにイロモノ扱いされているのは彼らだけじゃないですかね。そういう意味でも殺害塩化ビニールって特異なレーベルですね。素晴らしい。
「白い冬」のジャパニーズ・サイケっぷりはもはや伝説ですが、他の曲も聴いてください。これはマジにクレイジーです。
ふきのとう、というグループはいわゆる「軟派なフォーク」として当時の硬派な人たちには忌み嫌われていましたが、今現在ここに詰め込まれた音と真剣に対峙してみると、そのあまりにも純度の高い楽曲に驚き慄くはずです。やたら透明な声とシンプルな演奏は、サイケデリックの構造を無意識に構築してしまっているのです。
まったく畏怖すべき名盤ですが、この前ちょっと欲しくなってタワレコを探したけど、一枚も置いてませんでした。合掌。
直球ピストルズ系パンク! 元ガイ(ノイズコアっぽい音)のメンバーなのでノイジーな部分もあったスワンキーズが完全にストレートなパンクロックをブチかました名作。
これはちょっとケタ外れのカッコ良さなんで、ピストルズ好きならオススメ。こんな硬派なパンクを聴いたらあとは何もいらないぐらいです。
これでぐっときたら、未発表曲「TOKYO」も併せて聴いてください。「売女のあのコはFrom東京!」と歌う傑作です。たしかシングルコレクションみたいなアルバムに入ってます。
スワンキーズのレコードってなんか高いんですけど、もう少し安くならないのでしょうか? 20分くらいのCDで2800円は高い! 金の無いパンクス達にこそ聴いて欲しいスワンキーズのアルバムが高値なんて絶対におかしいし、金持ちには聴かせたくないアルバムなのだから、もう少し安くして再発してください。そしたらもう一枚買います。
短距離ランナーだった少年は、いつしか世界最高速を目差すようになった。
彼は、肉体の限界へ挑んだ。
陸上部の練習の後、きまって少年は善行をひとつ行うことにしていた。
それは、自分のためでもあり、迷信じみていると分っていながらも習慣のように少年に染み付いていて、その日も彼は道で行き倒れている旅人にパンと水を与え、旅人の命を救った。
しかし、その次の日から、立て続けによくない出来事が少年を襲った。
怪我のため大会には出場できなくなり、親友が自殺し、両親が離婚した。
しまいに彼は怪我の後遺症で二度とレースに出られない身体になってしまう。
少年は自分の運命を恨み、神を恨み、旅人を憎んだ。
少年が絶望の淵に立たされていたそんなある日、彼はたまたま通りがかったコンビニで、例の助けた旅人が週刊誌を立ち読みしているのを発見する。
憤りが爆発した少年は無言で息を殺し、旅人の背後に忍び寄る。
そのとき、少年の心の中には、殺意と憎悪と、やりばのない悲しみが満ち溢れていた。
少年が近づくと、旅人はびっくりしたように少年の方へ向き直り、
突然笑いだした。
その瞬間、コンビニエンスストアにダンプカーが運転を誤って突っ込み、たくさんの買い物客が死んだ。
でも、少年は死ななかったし、旅人はダンプカーに巻き込まれてボロ布のようになっていた。
だから少年はそのまま帰宅し、スピードは加速することをやめた。
全世界の不幸は、スピードメーターの裏側、ニタニタと薄気味の悪い笑みを浮かべている老人達が操作しているんだと、大人になった少年は子供達に語り歩いた。
彼はアルツハイマーらしい。
私の隣のデスクに座っている歌舞伎町のメタル・ゴッドこと美神大先生が、
「もっとメタルを!」
と、まるでゲーテのような、そして糸井重里風80年代キャッチコピーのような提案をしてくれたので、ここは一つへヴィメタもこれからはガンガン載せていこうかと思います。
で、そんな記念すべきメタル第一枚目はこいつら!!
そうです。メコンデルタです。
多分ほとんどの健康な人は知らないバンドです。ムソルグスキーの「展覧会の絵」をエマーソン・レイク&パーマーよりも重く暗くカバーしていたことだけしか私も覚えていません。
こういう暗くてぱっとしないへヴィメタルが大好物だなんて知れたら、まともに街を歩けないので、みんな秘密にしておいてください。
あきれた顔の少年少女の横っ面を、
思いっきり張り倒す。
教育であり、権力を誇示する意味もある。
だから、あいつらはガムをくちゃくちゃ噛み続ける若者が嫌いなのだ。朝から晩まで道徳の基準を探し、工場の床に転がる無数のネジを拾い集めることしかできない。何せ汗と油にまみれての結果が微々たる給料なのだから、彼が失望に満ちた瞳になるのは当然の成行きなのかもしれなかった。
髭剃り跡を左手でこすりながら、何種類かの死を分別する。
彼の一日は、ちっとも美しくない。
歌謡曲だなんだと言われても、これは間違いなく日本最強のパワー・ポップバンドである。甘酸っぱい青春の一枚。CD化して未発表音源なんかも発売されたけど、あのころ聞いたザ・バッヂの曲は、やっぱり特別だったのかもしれない。
不朽の名盤。
レゲエもハードコアも関係無い。とにかくカッコイイ演奏。速く、鋭いだけでなく、ある種の叙情性も持ち合わせていた彼ら。本作の前に出たカセット音源も素晴らしいが、これはこれでベストですね。
バッドブレインズでUSハードコアにはまったという人も多いと思いますが、僕もその手合いです。マジにカッコイイので、よく高校の頃ぶっ続けで聴いてました。
そんな一部の人にとっては青春の一枚であるだろう本作は、最近のUSHCブームでまた再燃してるみたいですね。ぶっ飛ばしていくハードコアナンバーの後のレゲェソングがぐっときたりする構成もいいし、なんだかいいことずくめのバンドです。
萎縮したジャズの幻影など、このアルバムの冒頭で発射されるサックス音ですべて吹き飛んでしまう。とてつもなくパワフルに構築された演奏は、それでも知的な空気、及び思想性を破棄してはいない。
このマシンガンは、フリージャズでは異例の枚数を売り上げたモンスターアルバムであるが、現在の耳で聴いてもやはり素晴らしい。手放しで絶賛できる数少ない演奏であると言える。
この時代の背景を思い浮かべ、そこで活躍していたヨーロッパのフリージャズシーンを思うと、なぜだかとても感傷的になる。懐かしさではなく、浪漫に満ちた回想もしくは妄想をうながしてくるのは、やはりブレッツマンのヘラクレスの異名をとるサックスなのだろうか?