2005年04月のアーカイブ

ニッキー&ウォーリアーズ

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 青春です。ちょっと恥ずかしいけど、昔聴きまくっていたんです。
 この前17年ぶりに新作が出たけど、聴いたら泣きそうなのでまだ買っていない。でもコンピレーションで入ってるベストみたいなのは買って、I wanna be yourself が流れた時点で泣きそうになった。
 このバンドを聴いていたせいで、後のリンドバーグやジュディ&何某とかがでてきたときは、粗末なコピーにしか見えなかったし、女性ボーカルのポップ・パンクといったら真っ先にウォーリアーズが思い浮かぶ。
 Born to RideやFeel Good、全曲カッコイイ。ウォーリアーズの演奏も本物のロックンロールだし、ニッキーは永遠のパンクアイドルです。
 全国のニッキーファンの人、今日は押入れからウォーリアーズを引っ張り出して聴いてください。そして懐かしいあの頃を思い出してください。
 永遠に不滅のバンドです。
 

投稿者 asidru : 18:28 | コメント (0) | トラックバック

DEATH SIDE 「BET ON THE POSSIBILITY」

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 ギズムとはまた違った形でメタルを取り入れたのがこのデスサイド。初めて聴いたときは、なんて重たいハードコアなんだ! と大興奮したもんですが、最近こういう音のバンド多いですよね。そういう意味では元祖メタルコアとして、とても重要な人たち。
 海外でも評価は高いです。私は高校の時コピーしようとしたけどあまりに高水準なメタルテクニックに追いつけず、結局普通のハードコアしか演奏できなかったという悲しい思い出アリ。というか今でもこんなギター弾けないし。このアルバムでは方向性も定まってかなり洗練されたオリジナルなスタイルで、ジャパコアを聴くなら絶対押さえるべき一枚だと思います。
 あ、あとこの人たちモヒカンがやたらすごいんで、写真はなんとかして見て欲しいです。デスサイドのモヒカンに燃えたというハードコア野郎はけっこう多い筈。
 

投稿者 asidru : 19:21 | コメント (0) | トラックバック

白 KURO

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 九州ハードコアの代表! とか言われてるけど、ホントは下関のバンドです。
 ライブ音源の爆竹音を聴くと、血が騒ぎますね。「オマエダ!」とか。
 CDで再発されてるので、入手は簡単ですが、やっぱりライヴで見たかったバンドです。
 個人的に、ハードコアはやっぱり懐かしい感じがして、涙腺が緩んでしまいます。とくにこういう音質の悪いやつは大感動。完璧です。

投稿者 asidru : 14:21 | コメント (0) | トラックバック

ジョン・ゾーン 「ネイキッド・シティ」

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 高円寺駅の手前で、中央線は緊急停止した。
 飛び込み自殺だった。
 飛び込んだ男は、バラバラになっていて、鉄道警察は彼の破片をビニール袋に入れて回収していた。
 彼の首は数メートル先までふっ飛んでいて、持つところが無いので耳を持って回収した。
 両耳を掴まれ、運搬される彼の首は、
 沈黙していた。
 彼の目は、生涯行ったことの無かった湘南の海で遊んでいるサーファーが溺れ死ぬ瞬間だけを、
 見つめ続けて、
 そして暗くなって、
 世界が裏返された。
 ジョン・ゾーンのサックスが、
 高円寺のホームに鳴り響いた。

投稿者 asidru : 22:24 | コメント (0) | トラックバック

浜田真理子 「mariko」

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 島根の小さなレーベルからひっそりと出ていて、なんとなく買ったらものすごく良かった。
 あれから何年か経ち、もうこのアルバムを聴くこともめっきり少なくなったが、最近では普通に売れているらしく、テレビなんかでも見るようになった。
 思えば雨の降る日に、朝から何もせず、ずっとこのアルバムを聴いていた時期もあった。
 吉祥寺のスターパインズ(記憶があやふやなので定かではないが)でやったライヴも印象に残っているし、決して忘れ去るような音楽ではないのだが、私は意図的に、彼女の歌を避けているのかもしれない。深く落ち込むような暗さではないが、無機質な、気だるい雰囲気のジャズ・ピアノが聞こえたら、もう私はダメになってしまう。
 私にとってはもの凄い一枚だが、世間ではただの『うたもの』としての評価しかされていないのが残念だ。あのピアノの旋律に、あの声が被さった瞬間の魔法は、いまだに私の恐怖を呼び起こすのである。

投稿者 asidru : 03:37 | コメント (0) | トラックバック

狂人病 「復活」

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 千葉のハードコアです。初期とはちょろっとメンバー違うけど、これはこれでカッコイイ。
 ヴォーカルにはエフェクトかかってるし、ドラムはハイとローを強調したミキシングなので、ぐちゃぐちゃしたのが嫌いな人にはダメかもしれませんが、私は好きです。人気無いけどね。
 でも、ヴォーカルの人死んじゃって、ちょっと前に追悼ライヴやってましたね。だけど伝説化されたりしないのが狂人病らしいというか、なんとももったいない人たちです。

投稿者 asidru : 03:27 | コメント (0) | トラックバック

カルメンマキ&OZ 「閉ざされた町」

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 マキオズです。このアルバム、中学の頃大好きだったんですよ。
 春日氏のギターは「日本のジミヘン」とまで呼ばれるぐらいエモーショナルに咆哮していたし、マキのボーカルは孤高の存在だった。
 マキのソロよりも、マキオズの重いサウンドがよかった。
 まるでブラック・サバスミーツ昭和歌謡な、独特の世界が浮上してくる、あのドゥーム度満点の重いイントロとマキの歌が立ち上がる瞬間のかっこよさ。
 もう、パーフェクトでしょう。
 カテドラルとか好きな人はぜひ聴いてみてください。ハマリます。
 

投稿者 asidru : 15:58 | コメント (0) | トラックバック

ハイテクノロジー・スーサイド 「死神ゴードン」

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 ハイテクの事実上ラスト盤。しかもプロデュースはよっちゃん。
 「コックサッカーブルースリー(NYバージョン)」はイントロのよっちゃんギターもカッコ良過ぎて笑える名曲ですが、それ以上にトータルでハードコアな勢いが素晴らしい。
 クレイジーSKBのシャウトはやっぱりカッコイイですね。QPクレイジーになってからも密かに追ってますが、QPの新作「タンク山の動物園」は素晴らしい出来。特に「死村二丁目」はメロディック・デスメタルなリフとNYHCな勢いが合わさった傑作だが、タワレコなどの一部のレコード店では既に取り扱い禁止。音楽的水準がここまで高いのに、いまだにイロモノ扱いされているのは彼らだけじゃないですかね。そういう意味でも殺害塩化ビニールって特異なレーベルですね。素晴らしい。

投稿者 asidru : 13:43 | コメント (0) | トラックバック

ルージュ 「THE BEST OF ROUGE 」

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 三多摩地区最強のグラムロックバンド!!
 今でも伝説だけど、音源が少なすぎて残念。
 これよりもキャプテントリップから出たライブ盤の方がカッコイイですが、入門編はこっち。
 ニューヨークドールズの影響バリバリな感じはありますが、日本のグラムロックではトップクラス。ルージュと紅蜥蜴は避けて通れない道でしょう。何度聴いてもやっぱりカッコイイです。

投稿者 asidru : 15:58 | コメント (0) | トラックバック

ふきのとう

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 「白い冬」のジャパニーズ・サイケっぷりはもはや伝説ですが、他の曲も聴いてください。これはマジにクレイジーです。
 ふきのとう、というグループはいわゆる「軟派なフォーク」として当時の硬派な人たちには忌み嫌われていましたが、今現在ここに詰め込まれた音と真剣に対峙してみると、そのあまりにも純度の高い楽曲に驚き慄くはずです。やたら透明な声とシンプルな演奏は、サイケデリックの構造を無意識に構築してしまっているのです。
 まったく畏怖すべき名盤ですが、この前ちょっと欲しくなってタワレコを探したけど、一枚も置いてませんでした。合掌。

投稿者 asidru : 14:39 | コメント (0) | トラックバック

SWANKYS 「NEVER CAN EAT SWANK DINNER」

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 直球ピストルズ系パンク! 元ガイ(ノイズコアっぽい音)のメンバーなのでノイジーな部分もあったスワンキーズが完全にストレートなパンクロックをブチかました名作。
 これはちょっとケタ外れのカッコ良さなんで、ピストルズ好きならオススメ。こんな硬派なパンクを聴いたらあとは何もいらないぐらいです。
 これでぐっときたら、未発表曲「TOKYO」も併せて聴いてください。「売女のあのコはFrom東京!」と歌う傑作です。たしかシングルコレクションみたいなアルバムに入ってます。
 スワンキーズのレコードってなんか高いんですけど、もう少し安くならないのでしょうか? 20分くらいのCDで2800円は高い! 金の無いパンクス達にこそ聴いて欲しいスワンキーズのアルバムが高値なんて絶対におかしいし、金持ちには聴かせたくないアルバムなのだから、もう少し安くして再発してください。そしたらもう一枚買います。

投稿者 asidru : 14:25 | コメント (0) | トラックバック

CRUCIFIX 「DEHUMANIZATION」

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 アメリカ大陸産のウニ頭たち。まさかイギリス以外の土地でこんなにもディスチャージ・スタイルでなおかつカッコイイバンドが生まれるとは予想外。
 昔のジャパコアファンとかにも絶大な支持を受け、いまだに人気の高い本作は歌詞をよく読むとやたらとポリティカルでカッコイイ。ハードコアでは基本の一枚だけど、いま一度こういうアルバムを聴きなおすと新しい感動があるかもしれない。
 泣けます。

投稿者 asidru : 13:40 | コメント (0) | トラックバック

Slayer 「ReignInBlood」

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 スラッシュ! スラッシュ! スラッシュ! 
 遅くなってからのスレイヤーなんて聴きたくねぇ!
 俺達が好きだったのはこのアルバムのスレイヤーなんだ。
 何百回も聴いたアナログ盤はぼろぼろになっちまって処分したが、CDで7年くらい前に買いなおしたぜ! このやろう!
 とにかくスラッシュしまくり、喚き散らしまくりの名盤なのに、意外と最近のスレイヤーの方が人気あるってのはどういうことだ! 畜生!
 これは俺達にとって最高のスラッシュ・アルバムだったし、今だって色あせてない。
 殺傷能力マックスレベルの興奮を、今一度あなたに。
 

投稿者 asidru : 14:13 | コメント (0) | トラックバック

パイルドライバー KNOCK DOWN THE SYSTEM

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 れさん、ありがとうございます。
 これはスゴイ。ぼっこぼこのハードコアで、半端じゃないカッコよさです。
 同じ横浜の方でもシステマとかとはまったく違う感じで、オリジナルなジャパコア。フックが効いてるから聴いた後に深く残りますね。
 こんなカッコイイひとたちがいるのに、日本のハードコアを聴こうとしないのはもったいなさすぎるので、これからハードコアを聴こうと思っている若い世代は必聴です。グレートすぎる。

投稿者 asidru : 13:50 | コメント (0) | トラックバック

まりちゃんズ

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 謎のハードコア歌謡バンドまりちゃんズ。
 とにかくカッコイイ「ひがみブルース」におけるシャウトには多大な影響を受けたというバンドも多いだろう。
 他にもスカトロ、SM、ネクロフィリアなどなんでもアリな変態世界を構築し、独自の音楽性でさらにそれらに謎を与える究極のコミック・バンドである。
 10年くらい前、突如彼らのベスト盤が出た。
 でも、多分誰も買ってないので、未だに入手可能である。
 ぼくたちは、あの「ひがみブルース」のカッコよさを、いまだに追い続けているのかもしれない。

投稿者 asidru : 13:55 | コメント (0) | トラックバック

Minor Threat 「コンプリート・ディスコグラフィー」

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 ファーストの青かったジャケが真っ赤になって、ばっちりコンプリートで収録。そんなマイナースレットのこの盤は、もう不変の名作。
 ジャケはべつに試合に負けた高校球児ではなく、ストレートエッジの全てを体現した写真だと思いますが、そこらへんどうなんでしょうね。
 で、このジャケに影響されて、私も昨日から坊主頭です。
 こういう直球のハードコア、今の若い子にはウケないんですかね。皆知らないとか言ってます。まぁ、それでいいんだけどね。

投稿者 asidru : 13:29 | コメント (0) | トラックバック

SOB 「leave me alone」

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 短距離ランナーだった少年は、いつしか世界最高速を目差すようになった。
 彼は、肉体の限界へ挑んだ。
 陸上部の練習の後、きまって少年は善行をひとつ行うことにしていた。
 それは、自分のためでもあり、迷信じみていると分っていながらも習慣のように少年に染み付いていて、その日も彼は道で行き倒れている旅人にパンと水を与え、旅人の命を救った。
 しかし、その次の日から、立て続けによくない出来事が少年を襲った。
 怪我のため大会には出場できなくなり、親友が自殺し、両親が離婚した。
 しまいに彼は怪我の後遺症で二度とレースに出られない身体になってしまう。
 少年は自分の運命を恨み、神を恨み、旅人を憎んだ。
 少年が絶望の淵に立たされていたそんなある日、彼はたまたま通りがかったコンビニで、例の助けた旅人が週刊誌を立ち読みしているのを発見する。
 憤りが爆発した少年は無言で息を殺し、旅人の背後に忍び寄る。
 そのとき、少年の心の中には、殺意と憎悪と、やりばのない悲しみが満ち溢れていた。
 少年が近づくと、旅人はびっくりしたように少年の方へ向き直り、
 突然笑いだした。
 その瞬間、コンビニエンスストアにダンプカーが運転を誤って突っ込み、たくさんの買い物客が死んだ。
 でも、少年は死ななかったし、旅人はダンプカーに巻き込まれてボロ布のようになっていた。
 だから少年はそのまま帰宅し、スピードは加速することをやめた。
 全世界の不幸は、スピードメーターの裏側、ニタニタと薄気味の悪い笑みを浮かべている老人達が操作しているんだと、大人になった少年は子供達に語り歩いた。
 彼はアルツハイマーらしい。
 

投稿者 asidru : 20:12 | コメント (0) | トラックバック

JUDAS PRIEST 「ロッカ・ローラ」

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 ジューダス・プリーストといえばもうへヴィメタの帝王なわけですが、この一枚目ではただのブルース・ハードロック。しかし、そこがいいのです。このアルバムは個人的ランキングではペインキラーとかよりも上位ですし、タイトル・ソングの「ロッカ・ローラ」は日常のあらゆる場面でふいに口ずさんでしまう名曲です。
 しかし、このアルバム、聴けば聴くほどに奇妙な印象なので、純粋なファンからは評価されないでしょうね。ヘンに薄暗いブルース系ハードロックという視点から見たら最高のアルバムです。

投稿者 asidru : 15:31 | コメント (0) | トラックバック

Mekong Delta

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 私の隣のデスクに座っている歌舞伎町のメタル・ゴッドこと美神大先生が、
 「もっとメタルを!」
 と、まるでゲーテのような、そして糸井重里風80年代キャッチコピーのような提案をしてくれたので、ここは一つへヴィメタもこれからはガンガン載せていこうかと思います。
 で、そんな記念すべきメタル第一枚目はこいつら!!
 そうです。メコンデルタです。
 多分ほとんどの健康な人は知らないバンドです。ムソルグスキーの「展覧会の絵」をエマーソン・レイク&パーマーよりも重く暗くカバーしていたことだけしか私も覚えていません。
 こういう暗くてぱっとしないへヴィメタルが大好物だなんて知れたら、まともに街を歩けないので、みんな秘密にしておいてください。

 

投稿者 asidru : 15:08 | コメント (0) | トラックバック

Eyehategod 「Dopesick 」

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 重苦しい前作を更に展開してみせたのがこの三枚目。これヤバイでしょ。そこそこ速いナンバーもあるけど、スラッジぶりは健在。このあと未発表レアテイク集みたいなのも出たけど、一番いいのはこれ。
 白い空間、黒い空間。どちらも禍々しいのは判断力の欠如のせい。
 信仰の否定は他の思想を固定化させる接着剤であり、そこに危険性が無いとは言い切れない。
 だからこそ、日曜日の教会へこのバンドのTシャツを着ていくのは困難なのである。
 恐るべきハードコア。

投稿者 asidru : 18:20 | コメント (0) | トラックバック

三上寛 「ひらく夢などあるじゃなし」

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 三上寛は何をやっても三上寛ですね。一時期ヘンなハードロックっぽいアルバム出してたけど、みんなが好きなのはこれと「BANG!」の二枚でしょ? 最近のも良いけど、URC時代を最良とするのがフォークファンの悲しき習性。個人的にベストなのは「BANG!」の方だけど、三上寛らしさを求めるならばこっちの方が上かも。

投稿者 asidru : 14:15 | コメント (0) | トラックバック

有頂天 「心の旅」

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 これはないだろう。
 と、思った最初の曲がこれ。
 初期の有頂天の方がバカっぽくて好きなんですよ。土俵王子の頃の方がプリミティブですね。これはちょっと狙い過ぎてて、私には辛かったです。
 メジャーに行ってからは「アイスル」みたいな傑作もあるけど、基本的には最初の有頂天がベスト。
 でもベジタブルとか、Pモデルっぽい影響バリバリな曲もわりといいと思うし、アルバム単位で嫌いというのは無いですね。でもこのシングルは…。問題作です。
 

投稿者 asidru : 23:08 | コメント (0) | トラックバック

ザ・バッヂ 「タッチ」

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 あきれた顔の少年少女の横っ面を、
 思いっきり張り倒す。
 教育であり、権力を誇示する意味もある。
 だから、あいつらはガムをくちゃくちゃ噛み続ける若者が嫌いなのだ。朝から晩まで道徳の基準を探し、工場の床に転がる無数のネジを拾い集めることしかできない。何せ汗と油にまみれての結果が微々たる給料なのだから、彼が失望に満ちた瞳になるのは当然の成行きなのかもしれなかった。
 髭剃り跡を左手でこすりながら、何種類かの死を分別する。
 彼の一日は、ちっとも美しくない。
 
 歌謡曲だなんだと言われても、これは間違いなく日本最強のパワー・ポップバンドである。甘酸っぱい青春の一枚。CD化して未発表音源なんかも発売されたけど、あのころ聞いたザ・バッヂの曲は、やっぱり特別だったのかもしれない。

 

投稿者 asidru : 14:23 | コメント (0) | トラックバック

GANG GREEN

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 こいつらだけじゃなくて、ボストンのほとんどのハードコアバンドに言えるのが、最初はカッコイイのに尻すぼみ現象ってやつで、このバンドも最初のこれは激速ハードコア。だけど後半はだらだらと勢いを失っていき、下手糞にぶっ速く疾走するこの時期の彼らだけが評価されているのが悲しき現状。
 最近CDで再発されてたので、興味があれば簡単に(しかも安価で)購入できます。
 ボストンの高速ハードコア史に残る名作なので、聴いて損はありません。

投稿者 asidru : 14:12 | コメント (0) | トラックバック

Bad Brains

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 不朽の名盤。
 レゲエもハードコアも関係無い。とにかくカッコイイ演奏。速く、鋭いだけでなく、ある種の叙情性も持ち合わせていた彼ら。本作の前に出たカセット音源も素晴らしいが、これはこれでベストですね。
 バッドブレインズでUSハードコアにはまったという人も多いと思いますが、僕もその手合いです。マジにカッコイイので、よく高校の頃ぶっ続けで聴いてました。
 そんな一部の人にとっては青春の一枚であるだろう本作は、最近のUSHCブームでまた再燃してるみたいですね。ぶっ飛ばしていくハードコアナンバーの後のレゲェソングがぐっときたりする構成もいいし、なんだかいいことずくめのバンドです。
 

投稿者 asidru : 20:00 | コメント (0) | トラックバック

ANGRY SAMOANS

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 あまりにも有名なジャケのインパクトに負けず、中身のヤケクソ気味パンクロックも最高なサモアンズの一枚目。
 妙に盛り上がるんですよ。これ。
 気分が高揚しまくって止まらない、チャカチャカしたパンクが炸裂する彼らであるが、地元の偉い人(音楽業界の)をおちょくって一時期は変名で活動。そんな情けないパンクバンドは、今では世界中で愛される古典USパンクとしてその地位を確立したが、下手したら誰にも相手にされなかったかも、と考えると恐ろしい。とにかくいいレコードです。

投稿者 asidru : 15:13 | コメント (0) | トラックバック

Peter Brotzmann 「マシンガン」

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 萎縮したジャズの幻影など、このアルバムの冒頭で発射されるサックス音ですべて吹き飛んでしまう。とてつもなくパワフルに構築された演奏は、それでも知的な空気、及び思想性を破棄してはいない。
 このマシンガンは、フリージャズでは異例の枚数を売り上げたモンスターアルバムであるが、現在の耳で聴いてもやはり素晴らしい。手放しで絶賛できる数少ない演奏であると言える。
 この時代の背景を思い浮かべ、そこで活躍していたヨーロッパのフリージャズシーンを思うと、なぜだかとても感傷的になる。懐かしさではなく、浪漫に満ちた回想もしくは妄想をうながしてくるのは、やはりブレッツマンのヘラクレスの異名をとるサックスなのだろうか?

投稿者 asidru : 11:41 | コメント (0) | トラックバック

KLAUS SCHULZE 「イルリヒト」

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 混沌のティーカップには目に見えないヒビが無数に入っている。
 その隙間から覗くのは、眼球に似たうしろめたさ。
 だれがどこから来たか。
 その経過を明白にすることはそれほど重要なことじゃない。
 イルリヒト。
 身を任せるのではなく、精神を委ねるための旋律がある。

投稿者 asidru : 17:54 | コメント (0) | トラックバック

トータス 「MILLIONS NOW LIVING WILL NEVER DIE」

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 なんて良心的なゲリラだろう。
 海水に浸して、意図的に機材を破壊するような無謀さは微塵もなく、
 ビートでもメロディでも無く、演奏しているという状態だけで訴えかける運動。
 ジョン・マッケンタイアは絶対的に食事が好きな男だ。
 生命維持のための食事ではなく、アトモスフィアを楽しむための会食のようなことを好むはずである。
 社交的でシャイ。意味不明だが、そんな人間が音楽を表現するとこうなる。
 エフェクターなど、使用機材からしてマニア向けな印象があるが、わりと一般家庭に普及しているみたいですね。いい音してます。

投稿者 asidru : 21:19 | コメント (0) | トラックバック

sex pistols 勝手にしやがれ

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 ちょっと休んでいた隙にヘンなジンガイ野郎が俺のブログを荒らしやがった!!
 マジにファッキン・コメント・スパムをかまされ、猿のような顔でモニターを見つめた俺の気持ちをお前らは理解できるのか? このクソ毛唐が!!
 というわけでしばし怒りに震えたわけですが、勝手にしやがれ、と開き直ることにしました。
 ピストルズってあんまし聴いてないんだけどね。
 今後怪しいスパム・コメントをしてくる奴は容赦なく削除するのでそのつもりで。
 というかこんな弱小ブログをいじめて何が楽しいんだ?
 いい加減大人になってほしい。

投稿者 asidru : 14:51 | コメント (0) | トラックバック

Black Flag 「Damaged」

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 ロリンズの身体的な勢いを感じさせるボーカルスタイルは、このバンドを一躍ハードコア界のスーパースターへ昇華させた。
 本アルバムが身体的に作用するサウンドであるのに対し、次作ではひたすら内面へ沈み込んでいく重量級のハードコアを展開し、精神面でのハードコアを完成させた彼ら。
 果たしてブラック・フラッグはどこへ行くのか? そんな思惑も、ひたすらねじ伏せられていく。
 破壊行為というのは、対象があってのみ成り立つものでは無く、このように純粋な存在として「破壊」が成り立つ場合もあるという証明になった重要な一枚。

投稿者 asidru : 15:19 | コメント (0) | トラックバック
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