世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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短距離ランナーだった少年は、いつしか世界最高速を目差すようになった。
彼は、肉体の限界へ挑んだ。
陸上部の練習の後、きまって少年は善行をひとつ行うことにしていた。
それは、自分のためでもあり、迷信じみていると分っていながらも習慣のように少年に染み付いていて、その日も彼は道で行き倒れている旅人にパンと水を与え、旅人の命を救った。
しかし、その次の日から、立て続けによくない出来事が少年を襲った。
怪我のため大会には出場できなくなり、親友が自殺し、両親が離婚した。
しまいに彼は怪我の後遺症で二度とレースに出られない身体になってしまう。
少年は自分の運命を恨み、神を恨み、旅人を憎んだ。
少年が絶望の淵に立たされていたそんなある日、彼はたまたま通りがかったコンビニで、例の助けた旅人が週刊誌を立ち読みしているのを発見する。
憤りが爆発した少年は無言で息を殺し、旅人の背後に忍び寄る。
そのとき、少年の心の中には、殺意と憎悪と、やりばのない悲しみが満ち溢れていた。
少年が近づくと、旅人はびっくりしたように少年の方へ向き直り、
突然笑いだした。
その瞬間、コンビニエンスストアにダンプカーが運転を誤って突っ込み、たくさんの買い物客が死んだ。
でも、少年は死ななかったし、旅人はダンプカーに巻き込まれてボロ布のようになっていた。
だから少年はそのまま帰宅し、スピードは加速することをやめた。
全世界の不幸は、スピードメーターの裏側、ニタニタと薄気味の悪い笑みを浮かべている老人達が操作しているんだと、大人になった少年は子供達に語り歩いた。
彼はアルツハイマーらしい。
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グラインドかと思ったらムチャクチャかっこいいファストスラッシュだった。
とっつぁん…
そういやパイル届きましたか?
投稿者 れ : 2005年04月15日 22:39
次の日曜に実家戻りますんで、その時に確認します!!
マジにありがとうです。
SOBはとっつぁん時代のイメージが強くて、今度のナパームデスとかとやるのは見れないかも。
投稿者 森本 : 2005年04月15日 23:14
いや~青春の思い出ですね♪
当時エッグでよく見ました
SOBはこの1stと
「DON’T BE SWINDLE」
ぐらいが好きやったです
投稿者 よし : 2005年04月27日 17:56
よしさん、はじめまして。
気がついたら上のコメントでナパデスと対バンとか書いてたけど、書いた時点ですでにそのライヴは終わってました。時間の流れるのが最近早く感じます。
青春ですね。
投稿者 森本 : 2005年04月27日 21:09