世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
カテゴリー:メタル
当時のエクスタシーレコード周辺はポイズンのリリースもあったし、かなり重要だったと思う。このVIRUSは何が素晴らしいってこのデモのジャケがインパクト大だからである。
ボーカルが下手だとかなんとか酷いことを言われていたが、私は大好きなスタイルで、本作収録の「発狂」なんかは充分カッコイイと思う。
ジャンルだとメタルになるのかもしれないが、勢いが良く、荒めの演奏がハードコアにも通じる匂いを持っている。
この時期はすごいが、後期VIRUSはまったく別のバンドになってしまい、この時期のファンには辛いサウンドになっている。が、全部聴いてみて、それぞれ好きな曲を発見してみよう、という姿勢が重要なので、食わず嫌いだけはしないほうがいい。
スラッシュメタルが好きな人にはこのテープはオススメです。
メタル界の北島三郎ことロニー・ジェームズ・ディオの傑作1st。
一曲目の疾走感がたまらない。鼻の穴もたまらない。
いくらハイトーンでも顔面がサブちゃんなのでなんとも言えません。が、やはりヴィヴィアン・キャンベルのギタープレイが好きなので、メタルキッズたちにとってもわりと高い人気を誇っているようです。
ディオといえばレインボー、エルフ、ブラック・サバスなどでの活躍にも注目ですが、どのバンドにいても歌唱法が一緒なのでイッパツでディオだと分かる便利な人ですね。ここまでスタイルの変わらない人も珍しいです。
とにかく一曲目「Stand up and shout」のヴィヴィアンのリフとソロを聴いてみてください。疾走感と破壊力に満ちているので、メタルファン以外の方でも楽しめると思います。
スラッシュの王道!! ジャパニーズ・スラッシュといえばこの人達です。
カスバ、一時期再結成(オリジナルメンバーはハトリさんだけ)してましたけど、やっぱりこの時期の鬼のようなスラッシュが好きです。
以前 METAL-CAT! 氏がライヴを観たときに「世界一速い曲やるぜぇ~」と言ってこのロシアン・ルーレットをぶちかましたらしいです。ちなみにその後「お前らの知らない曲やるぜぇ~」と言ってアイアン・メイデンのカバーをやったらしく、その音源はもし残っているなら聴いてみたいです。カスバのアイアン・メイデンって…。おそろしい。
やはりスラッシュはこうでないといけませんね。殺人的なスピードで突っ走るカスバの演奏は、彼ら自身が言うとおり世界一速いスラッシュ・メタルだったのであるし、現在聴いてもまったく古さを感じさせないかっこよさに満ち溢れている。
日本では珍しいモーターヘッドタイプのメタル。とにかくベースがヤバく、ぼこぼこに突っ走る破壊力満載な音がひたすら気持ちいい。
で、このベースの人、諸田コウといいます。そうです、DOOMの諸田さんです。
こんなカッコイイバンドやってたんですね。個人的にはDOOMより好きかもしれません。モーターヘッド直系のワイルドなロックが好きなら、このソノシートを聴いて損は無いハズ。
諸田さんも亡くなってしまいましたが、彼のフレットレスベースの音と人柄を愛している人達はまだたくさんいます。ドゥームもいいですが、このザドキエルの瞬発力に僕は軍配をあげてしまいます。
日本のメタルシーンというのは結構奥が深いんだなぁ、と単純に感心してしまう僕ですが、このような傑作がまだまだたくさん世の中には存在しているので、これからも掘り下げていきたいと思います。
ギズムのランディ内田率いるRUG(ランディ内田グループ)のレコード。
とにかくボーカルの外しっぷりが凶悪。ランディのプレイはいつもどおりだけど、このボーカルがとにかくすごい。普通、一般的にメタルといえばテクニカルなイメージなのに、このバンドに限っては何か別の次元に到達してしまっているため、演奏技術レベルは測定不能。
不可解な歌詞を無理やりなハイトーンボイスで持続するため、常に肉体の極限を表現してしまっているこのボーカルは、無意識のうちにヘヴィメタルという概念を粉砕し、自分だけのものとして消化している。
まさにワン&オンリー。偉大すぎる盤である。
たまに古本屋などで激安販売されているので、見つけたら絶対買った方がいい。三枚あったら三枚とも買うぐらいの気合いで挑まなければ、この盤に食われてしまうだろう。
これはメタルの名を借りた、異界へのパスポートである。
今ではすっかりお笑いバンド扱いされてしまい、誤解されたまま神格化され解散したXであるが、この時代のアグレッシブなハイスピードスラッシュは誰にも語られぬまま闇に葬られようとしている。
まず、ジャケットが死体。この時点で小泉純一郎は絶対に彼らのファンでないことが分かるだろうし、逆にこの一枚を知っていて、なおかつファンというような人間が政権を掌握しているなら、そんな国はおしまいである。
いまでも海外のコレクターは、このジャケを見て「クレイジー・ジャップ・コア!!」と大喜びなんだろうけど、バンドの末路を知っている国民にとってこれは喜んで受け入れられない類の代物であろう。太鼓担当ハヤシヨシキ氏も当時はグールのマサミなんかとも交流のある「ちょっとヘンなパンクス」の一人だったのに、今ではポップロックのヒーローである。それを踏まえたうえで、現在この盤に針を落とすのはとても切なく、いたたまれない気持ちになる。
速くてうるさくて、ちょっと下手だけど勢いのある曲。そんな若さの思い出が、この死体写真に包まれた一枚の塩化ビニールにたっぷり充填されている。
これを聴いて泣けてくるのは、僕だけだろうか?
(ちなみに、ジャケ資料提供はMETAL-CAT氏です。サンクス!!)
私の隣のデスクに座っている歌舞伎町のメタル・ゴッドこと美神大先生が、
「もっとメタルを!」
と、まるでゲーテのような、そして糸井重里風80年代キャッチコピーのような提案をしてくれたので、ここは一つへヴィメタもこれからはガンガン載せていこうかと思います。
で、そんな記念すべきメタル第一枚目はこいつら!!
そうです。メコンデルタです。
多分ほとんどの健康な人は知らないバンドです。ムソルグスキーの「展覧会の絵」をエマーソン・レイク&パーマーよりも重く暗くカバーしていたことだけしか私も覚えていません。
こういう暗くてぱっとしないへヴィメタルが大好物だなんて知れたら、まともに街を歩けないので、みんな秘密にしておいてください。