カテゴリー:メタル

VIRUS 「異民族」

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 当時のエクスタシーレコード周辺はポイズンのリリースもあったし、かなり重要だったと思う。このVIRUSは何が素晴らしいってこのデモのジャケがインパクト大だからである。
 ボーカルが下手だとかなんとか酷いことを言われていたが、私は大好きなスタイルで、本作収録の「発狂」なんかは充分カッコイイと思う。
 ジャンルだとメタルになるのかもしれないが、勢いが良く、荒めの演奏がハードコアにも通じる匂いを持っている。
 この時期はすごいが、後期VIRUSはまったく別のバンドになってしまい、この時期のファンには辛いサウンドになっている。が、全部聴いてみて、それぞれ好きな曲を発見してみよう、という姿勢が重要なので、食わず嫌いだけはしないほうがいい。
 スラッシュメタルが好きな人にはこのテープはオススメです。

投稿者 asidru : 20:54 | コメント (6) | トラックバック

DIO 「HOLY DIVER」

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 メタル界の北島三郎ことロニー・ジェームズ・ディオの傑作1st。
 一曲目の疾走感がたまらない。鼻の穴もたまらない。
 いくらハイトーンでも顔面がサブちゃんなのでなんとも言えません。が、やはりヴィヴィアン・キャンベルのギタープレイが好きなので、メタルキッズたちにとってもわりと高い人気を誇っているようです。
 ディオといえばレインボー、エルフ、ブラック・サバスなどでの活躍にも注目ですが、どのバンドにいても歌唱法が一緒なのでイッパツでディオだと分かる便利な人ですね。ここまでスタイルの変わらない人も珍しいです。
 とにかく一曲目「Stand up and shout」のヴィヴィアンのリフとソロを聴いてみてください。疾走感と破壊力に満ちているので、メタルファン以外の方でも楽しめると思います。

投稿者 asidru : 22:25 | コメント (4) | トラックバック

CASBAH 「ロシアンルーレット」

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 スラッシュの王道!! ジャパニーズ・スラッシュといえばこの人達です。
 カスバ、一時期再結成(オリジナルメンバーはハトリさんだけ)してましたけど、やっぱりこの時期の鬼のようなスラッシュが好きです。
 以前 METAL-CAT! 氏がライヴを観たときに「世界一速い曲やるぜぇ~」と言ってこのロシアン・ルーレットをぶちかましたらしいです。ちなみにその後「お前らの知らない曲やるぜぇ~」と言ってアイアン・メイデンのカバーをやったらしく、その音源はもし残っているなら聴いてみたいです。カスバのアイアン・メイデンって…。おそろしい。
 やはりスラッシュはこうでないといけませんね。殺人的なスピードで突っ走るカスバの演奏は、彼ら自身が言うとおり世界一速いスラッシュ・メタルだったのであるし、現在聴いてもまったく古さを感じさせないかっこよさに満ち溢れている。
 
 

投稿者 asidru : 18:14 | コメント (8) | トラックバック

ZADKIEL

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 日本では珍しいモーターヘッドタイプのメタル。とにかくベースがヤバく、ぼこぼこに突っ走る破壊力満載な音がひたすら気持ちいい。
 で、このベースの人、諸田コウといいます。そうです、DOOMの諸田さんです。
 こんなカッコイイバンドやってたんですね。個人的にはDOOMより好きかもしれません。モーターヘッド直系のワイルドなロックが好きなら、このソノシートを聴いて損は無いハズ。
 諸田さんも亡くなってしまいましたが、彼のフレットレスベースの音と人柄を愛している人達はまだたくさんいます。ドゥームもいいですが、このザドキエルの瞬発力に僕は軍配をあげてしまいます。
 日本のメタルシーンというのは結構奥が深いんだなぁ、と単純に感心してしまう僕ですが、このような傑作がまだまだたくさん世の中には存在しているので、これからも掘り下げていきたいと思います。

投稿者 asidru : 22:34 | コメント (15) | トラックバック

R.U.G 「DEATHLY FIGHTER」

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 ギズムのランディ内田率いるRUG(ランディ内田グループ)のレコード。
 とにかくボーカルの外しっぷりが凶悪。ランディのプレイはいつもどおりだけど、このボーカルがとにかくすごい。普通、一般的にメタルといえばテクニカルなイメージなのに、このバンドに限っては何か別の次元に到達してしまっているため、演奏技術レベルは測定不能。
 不可解な歌詞を無理やりなハイトーンボイスで持続するため、常に肉体の極限を表現してしまっているこのボーカルは、無意識のうちにヘヴィメタルという概念を粉砕し、自分だけのものとして消化している。
 まさにワン&オンリー。偉大すぎる盤である。
 たまに古本屋などで激安販売されているので、見つけたら絶対買った方がいい。三枚あったら三枚とも買うぐらいの気合いで挑まなければ、この盤に食われてしまうだろう。
 これはメタルの名を借りた、異界へのパスポートである。

投稿者 asidru : 22:06 | コメント (6) | トラックバック

X 「I’LL KILL YOU」

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 今ではすっかりお笑いバンド扱いされてしまい、誤解されたまま神格化され解散したXであるが、この時代のアグレッシブなハイスピードスラッシュは誰にも語られぬまま闇に葬られようとしている。
 まず、ジャケットが死体。この時点で小泉純一郎は絶対に彼らのファンでないことが分かるだろうし、逆にこの一枚を知っていて、なおかつファンというような人間が政権を掌握しているなら、そんな国はおしまいである。
 いまでも海外のコレクターは、このジャケを見て「クレイジー・ジャップ・コア!!」と大喜びなんだろうけど、バンドの末路を知っている国民にとってこれは喜んで受け入れられない類の代物であろう。太鼓担当ハヤシヨシキ氏も当時はグールのマサミなんかとも交流のある「ちょっとヘンなパンクス」の一人だったのに、今ではポップロックのヒーローである。それを踏まえたうえで、現在この盤に針を落とすのはとても切なく、いたたまれない気持ちになる。
 速くてうるさくて、ちょっと下手だけど勢いのある曲。そんな若さの思い出が、この死体写真に包まれた一枚の塩化ビニールにたっぷり充填されている。
 これを聴いて泣けてくるのは、僕だけだろうか?

 (ちなみに、ジャケ資料提供はMETAL-CAT氏です。サンクス!!)

 

投稿者 asidru : 15:20 | コメント (5) | トラックバック

POISON ARTS

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 KICK ROCK!!
 強烈なメタルコアですが、この時代でしか味わえない独特の感触が素晴らしいです。
 メロディなんかも当時のメタル特有の感じで、演奏はばっちりハードコアというまさにメタルコアな音の最高峰ですね。
 前身のポイズンの頃からこのバンドはかっこ良かったんですが、ポイズン時代の音源がどこかへいってしまい、スキャンできなかったので今回はこれで。
 メタルもパンクもハードコアも関係なく、カッコイイものはカッコイイという姿勢を見せつけてくれた最高のバンドです。必殺の名曲「KICK ROCK」でぶっ飛んでください。
 

投稿者 asidru : 17:47 | コメント (16) | トラックバック

JURASSIC JADE 「A CRADLE SONG」

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 ジュラシックのセカンド(だったっけ?)EP。
 この人達いまだに活動しているようでびっくりです。
 前作収録の「鏡よ鏡」もいいんですが、このEPからは演奏(もしかしたらミキシングなのかも)がしっかりしててかっこよさ倍増。
 ジャパメタの中でもヒズミのボーカルは極悪で、スラッシュ好きにはたまらないサウンドをバックにがなる彼女はまさに鬼。
 聞いた話によると、ヒズミはかなり酒癖の悪いおばちゃんだとのことです。
 この時代の日本のメタルは面白いので、これからもたまに紹介したいと思います。
 

投稿者 asidru : 20:27 | コメント (8) | トラックバック

BURZUM

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 どうして?
 とにかく疑問しか浮かばない。
 徹底した暗く重い楽曲。なぜここまでできるのか?
 ここまでして音楽をやる意味などあるのだろうか?
 これはもう音楽ではないし、メタルでもない。
 彼は獄中で今もなお作品を作り続けているが、その絶望がピークに達したのは3枚目のアルバム。
 写真は1stだが、リリース順に聴いていくとBURZUMがどういうものなのかが、少しではあるが見えてくる筈である。
 輝かしいまでの絶望は、彼の作品でしか味わえない。

投稿者 asidru : 21:46 | コメント (2) | トラックバック

Slayer 「ReignInBlood」

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 スラッシュ! スラッシュ! スラッシュ! 
 遅くなってからのスレイヤーなんて聴きたくねぇ!
 俺達が好きだったのはこのアルバムのスレイヤーなんだ。
 何百回も聴いたアナログ盤はぼろぼろになっちまって処分したが、CDで7年くらい前に買いなおしたぜ! このやろう!
 とにかくスラッシュしまくり、喚き散らしまくりの名盤なのに、意外と最近のスレイヤーの方が人気あるってのはどういうことだ! 畜生!
 これは俺達にとって最高のスラッシュ・アルバムだったし、今だって色あせてない。
 殺傷能力マックスレベルの興奮を、今一度あなたに。
 

投稿者 asidru : 14:13 | コメント (1) | トラックバック

JUDAS PRIEST 「ロッカ・ローラ」

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 ジューダス・プリーストといえばもうへヴィメタの帝王なわけですが、この一枚目ではただのブルース・ハードロック。しかし、そこがいいのです。このアルバムは個人的ランキングではペインキラーとかよりも上位ですし、タイトル・ソングの「ロッカ・ローラ」は日常のあらゆる場面でふいに口ずさんでしまう名曲です。
 しかし、このアルバム、聴けば聴くほどに奇妙な印象なので、純粋なファンからは評価されないでしょうね。ヘンに薄暗いブルース系ハードロックという視点から見たら最高のアルバムです。

投稿者 asidru : 15:31 | コメント (2) | トラックバック

Mekong Delta

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 私の隣のデスクに座っている歌舞伎町のメタル・ゴッドこと美神大先生が、
 「もっとメタルを!」
 と、まるでゲーテのような、そして糸井重里風80年代キャッチコピーのような提案をしてくれたので、ここは一つへヴィメタもこれからはガンガン載せていこうかと思います。
 で、そんな記念すべきメタル第一枚目はこいつら!!
 そうです。メコンデルタです。
 多分ほとんどの健康な人は知らないバンドです。ムソルグスキーの「展覧会の絵」をエマーソン・レイク&パーマーよりも重く暗くカバーしていたことだけしか私も覚えていません。
 こういう暗くてぱっとしないへヴィメタルが大好物だなんて知れたら、まともに街を歩けないので、みんな秘密にしておいてください。

 

投稿者 asidru : 15:08 | コメント (0) | トラックバック

Motorhead Ace of Spades

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 元ホークウィンドのレミーが始めたバンド。とにかく速くてうるさい曲をやったせいで、メタルファンからもパンクファンからも無視。現在では一部の変人にだけ支持されているだけというそんな彼らのこれは代表作。一番聴きやすくて親しみやすいロックンロール・アルバムである。
 こういうの聴いて、ライダース着てハーレーなんか乗り回した日には、もう立派な不良です。ホーク・ウィンド時代にキメてばかりいたレミーさんも、ここではマリファナだけになったのか、スペーシーな感覚は皆無です。ワイルド過ぎるヴァイオレンス・ロック!

投稿者 asidru : 14:41 | コメント (0) | トラックバック
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