世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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今ではすっかりお笑いバンド扱いされてしまい、誤解されたまま神格化され解散したXであるが、この時代のアグレッシブなハイスピードスラッシュは誰にも語られぬまま闇に葬られようとしている。
まず、ジャケットが死体。この時点で小泉純一郎は絶対に彼らのファンでないことが分かるだろうし、逆にこの一枚を知っていて、なおかつファンというような人間が政権を掌握しているなら、そんな国はおしまいである。
いまでも海外のコレクターは、このジャケを見て「クレイジー・ジャップ・コア!!」と大喜びなんだろうけど、バンドの末路を知っている国民にとってこれは喜んで受け入れられない類の代物であろう。太鼓担当ハヤシヨシキ氏も当時はグールのマサミなんかとも交流のある「ちょっとヘンなパンクス」の一人だったのに、今ではポップロックのヒーローである。それを踏まえたうえで、現在この盤に針を落とすのはとても切なく、いたたまれない気持ちになる。
速くてうるさくて、ちょっと下手だけど勢いのある曲。そんな若さの思い出が、この死体写真に包まれた一枚の塩化ビニールにたっぷり充填されている。
これを聴いて泣けてくるのは、僕だけだろうか?
(ちなみに、ジャケ資料提供はMETAL-CAT氏です。サンクス!!)
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LOXですな♪
Xの86年鹿鳴館のビデオけっこう盛り上がってるんですが
やっぱメタルですよね MCが多いです
ハードコアのように何もしゃべらん方が好きかな・・・・
投稿者 よし : 2005年06月11日 18:34
はじめて見ました。
投稿者 れ : 2005年06月11日 18:36
Xのライヴはステージより客席の方がハードコアですね。
メタルの人達はサービス精神旺盛なので、MCがかなり多めになってしまうのでしょう。
妙な哀愁が漂うレコードとして、本作は究極です。
投稿者 森本 : 2005年06月11日 19:43
当時の日本のMETALでは、これでも早い曲でした・・・。
金持ちの道楽にしては、かなり良い出来だった。
これでも彼らはHARD-COREを真剣に意識していたんですよ。
投稿者 METAL-CAT! : 2005年06月12日 10:59
何かに似てるんですが、思い出せません。
スラッシュとしては高得点です。
ハードコアの影響を受けたメタルのもっともピュアな状態。名作です。
投稿者 森本 : 2005年06月12日 23:12