世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
カテゴリー:オルタネイティブ・グランジ・90年代ロック
地下鉄で歌う=アンダーグラウンド歌姫、という安直かつ偽りの無い図式を実際に完成させたのがこの人だった。オルタナ全盛の当時、この飾らないポップさがそこそこ世間に受け入れられたことを考えると、やはり偉大なSSWの一人として意識してしまう。
Mary Lou Lordは日本での知名度こそ低いものの、その素晴らしいソングライティングのセンスには当時誰もがやられた。最初のミニアルバムでのアコギ一本にやたら可愛い声のアプローチが最高だったのだけれど、このアルバムではより一層ポップにまとめあげられていて、かなりの完成度。
街中でMary Lou Lordが歌う風景のナチュラルさに気をとられ、地下鉄に乗り遅れることは一つの幸福なのかもしれない。
新譜を聴かない生活が長かったせいで、このアルバムを買うのにもかなりの勇気と時間を費やしてしまいました…。
タワレコで彷徨うこと二時間、閉店時間までねばって買ったこのナインブラックアルプス(NBA)はマンチェスターのバンドですが、ギターポップではありません。シューゲイザーっぽいという評判だったのでライドみたいなのを想像していたのですが、聴いてみればバキバキのグランジ風味でした。
いろいろなレヴューなどを見る限りでは、ニルヴァーナっぽいと書かれていますが、ただのニルヴァーナクローンではここまでのアルバムは作れないでしょう。たしかに初期ニルヴァーナっぽいうねりはありますが、僕の一番好きな「Not Everyone」ではソニック・ユースを彷彿とさせるギターがカッコよく、このバンドのメンバーが過去のロックをいろいろと聴き込んでいるのが分かりました。
久しぶりに買った新人さんのCDがここまでカッコイイとうれしくなりますね。マンチェ出身なのにグランジっぽいというのも高ポイント。最近のシーンに触れたければ絶対オススメです。
ニルヴァーナのヒット後、いかにして第二のニルヴァーナを探すか、というのが当時の音楽業界での命題であったように思う。そこでその候補として囁かれていたのがこのスーパーチャンク。
ただ、グランジというよりはシューゲイザー寄りの音楽性であったが故に、「砂糖の多いマッド・ハニー」などとメチャクチャな位置づけをされてしまった不幸な人達である。
現在彼らのデビュー盤である本作を聴くと、ポップかつノイジーという80年代~90年代半ばまで続いたギター・ロックバンドの暗黙の了解をここまで素直に体現できていることにまず驚く。
スーパーチャンクはこの後も的確なアプローチで独自の地位を築いていくのだが、このデビュー作ではとにかく衝動的な「ポップでノイジー」が詰まっているため、初めて彼らの音に接するならここからをオススメしたい。無邪気に音を出している彼らが、後にあそこまで職人的に成長していくのだというプロセスを追うために、アルバムを発表順に聴いていくのも面白いだろう。
ワイパーズやブルー・チアー、ブラック・サバスにブラック・フラッグを混ぜた感じのサウンドでなぜか大ブレイクしたこの人達。
シアトルから生まれた涅槃はしかし、このアルバムよりも初期の汚らしい音質の曲の方がより彼ららしい狂気を生み出していると思うのだが、スメルズ~の大ヒットによって世界的に認知されたという事実によって、わりとキャッチーなイメージで括られている。
本質はもっと荒削りでジャンクな感覚が核にある筈なのだが、驚異的な売り上げのこのアルバムのイメージがあるため、巷ではポピュラーなロックバンドといった位置で語られている。
でもまぁ、ボーナスに入っていた「エンドレス・ネームレス」を聴けば、クスリのニオイがツンと鼻を刺激するのであるから、きちんと聴き込めばそれなりに違った世界が見えてくる。
ブートなどで聴ける『ブリーチ』以前の音源や、自宅で録音されたようなカートの弾き語り(?)音源を聴いてほしい。そこではカート・コバーンという一人のロック好きの青年のストレートな一面が窺えるだろう。彼はザ・ナックやビートルズが好きで、レッド・ツェッペリンやエアロ・スミスを通過し、ワイパーズやメルヴィンズに心酔していた、よくいるロック好きの一人だということを認識した上で、このバンドを聴きなおしてほしい。田舎町の青年の遊び心が、ここまで見事に表現されている例を私は他に知らない。
BIG MEのプロモの白痴っぷりが凄かった彼ら。最近新譜出したみたいですね。
多分このバンドを語るとき、皆の脳裏にはニルヴァーナの影がチラチラするんだろうけど、実際はニルヴァーナ的な展開はしてません。音を聴いてもらえば分かるとおり、かなりポップで聴きやすい80年代風ロックなのです。
デイブも、もともとは80年代の音楽を愛する青年だし、やりたいことが出来ているのだから素晴らしいと思います。パンクもハードロックもメタルもファンクも、全てを聴いて育った世代のロックなのだから、音に含まれている情報量はおびただしく、一枚でかなり楽しめる作品。
と、なんだかんだで新譜聴きたくなってきたので、今度余裕が出来たら聴いてみようかと思います。Foo Fighters、まだまだ勢いを失ってません。
ツェッペリンの曲名のパロディであるタイトルだけで相当な馬鹿だが、後にジョン・ポール・ジョーンズをプロデューサーに迎えて作品を発表するとは、恐るべき馬鹿である。
耳に鉛筆ブッ刺してるジャケのやつ(タイトルはジミヘンのパロディ)ぐらいから急激にカッコいいロックバンドになってしまったけど、初期の彼らは本物のハードコア・パンクだったし、この作品あたりから急に音楽的な雰囲気も出し始めた。そんな幅の広いバンドなのである。
ライヴでもかなり間抜けなことをやってたようで、全裸になって股間に性器のイラストを描いた紙を貼って暴れまわるなど、馬鹿丸出しのパフォーマンスが有名だ。
なんとなく、こういうバンドは嫌いになれない。ひねくれてるんだけど、根は素直な感じというか、不良少年の優しさみたいな感覚に、僕は弱かったりする。
最近の音楽は聴いてません! と言い続けて何年もの月日が流れた。もうそろそろ新譜とか買ってもいいんでは? と思いたち、発売後すぐにこのやたら長い名前のバンドのアルバムを買った。
で、このバンドはサンフランシスコ産のロックということで、聴く前はグレイトフルデッドみたいなやつだと思ってたんですが、聴いてみればクリエイションレーベル風味。つまりイギリスの轟音サイケっぽい音作りで感動したわけです。アメリカではこういうのウケなさそうなんで、日本で人気出そうですね。あんまり好みの音では無いけど、カッコいいんじゃないかな(適当)。
人生の中でもかなりヤバイ腹痛に見舞われ、今日は朝から死んでました。何か悪いものでも食べたのかもしれませんね。食中毒ほど怖いものはありません。
さて、話は変わりますが、スマパンです。正直かなりダサいバンドですが、この12インチは結構好きでした。これとセカンドアルバムを持っていればあとは聴かなくてもいいと思います。
このバンドにいたビリー・睾丸さんは、大統領選の投票を拒否して自分の政治性を訴えたりするポリティカルな人ですが、ニューオーダーの大ファンで、フジロックでニューオーダーのサポートやったときはメンバーよりもはっちゃけてギター弾いたりするというお茶目な一面も見せました。最近初のソロアルバムを作ってるらしいのですが、まだ発売されてないみたいです。何か間違えて買いそうなので、気を引き締めていきたいものですね。