世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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地下鉄で歌う=アンダーグラウンド歌姫、という安直かつ偽りの無い図式を実際に完成させたのがこの人だった。オルタナ全盛の当時、この飾らないポップさがそこそこ世間に受け入れられたことを考えると、やはり偉大なSSWの一人として意識してしまう。
Mary Lou Lordは日本での知名度こそ低いものの、その素晴らしいソングライティングのセンスには当時誰もがやられた。最初のミニアルバムでのアコギ一本にやたら可愛い声のアプローチが最高だったのだけれど、このアルバムではより一層ポップにまとめあげられていて、かなりの完成度。
街中でMary Lou Lordが歌う風景のナチュラルさに気をとられ、地下鉄に乗り遅れることは一つの幸福なのかもしれない。
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