世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
カテゴリー:テクノポップ
このキック音の連打が時代を変えた。まさに革命的な一曲である。
現在のテクノやダンスミュージックは少なからず、この一曲を前提として作られていると言っても過言ではないし、いまだにクラブなどで根強い支持を得ていることからも、ニューオーダーといえばこの一曲であり、テクノ・ミュージックといえばこのキック音という訳だ。
今夜また「ニューオーダー・ナイト」というイベントがあるそうですが、私は仕事でいけません。行った人レポートよろしくです。
まぁ、イアン・カーティスの魅力が大きかったせいで、ジョイ・ディヴィジョンにのめり込み、ニューオーダーの方は深く聴いていない私ですが、たまにこの曲や「パーフェクト・キス」を聴いて小躍りします。ニューオーダーってあまり激しく踊れない曲のように思えるのですが、クラブとかでかかると不思議なくらい盛り上がるんですよね。最強のダンス・クラシックです。
これまた謎のニューウェイヴ。すごくポップですが、多分誰も知りませんね。
女性ボーカルのキッチュなテクノポップで、僕は好きです。特にB面。
埋もれてしまうテクノポップというのはものすごく切ないものです。せっかくこのような場を設けているので積極的にこれらの名盤をこれからも取り上げていきたいと思います。
80年代の、このような特殊な文化こそ、もう少し研究されるべきだと思うのですが、世間ではいわゆる『知名度のあるアンダーグラウンド』というよくわからないものばかり取り上げて、これらの忘れ去られたマニア盤は評価すらしてもらえないような現状を作り出してしまっているように思う。
だから、その体質を変えたい。スターリンやじゃがたらだけがアンダーグラウンドじゃないし、RCやボウイだけがメジャーではないのです。
広い視点で、というより大きな心で、こういうレコードを受け入れたいと思います。
平沢進のセンスは素晴らしい。この1枚目はまだニューウェイヴ・テクノポップなのだが、パースペクティブやアナザーゲーム辺りのダークなポスト・ロックから次第に深化していき、「ワンパターン」ぐらいでポップ路線に戻ったと思わせつつ、デジタル機材もガンガン導入し、さらに深いサウンド構築を現在まで行っている。
一枚挙げるとしたら「パースペクティブ」だけど、この一枚目のむき出しテクノポップ感覚には相当やられたので、今回は本作の紹介で。
「美術館で会った人だろ」からいきなりピコピコピロピロ鳴ってるシンセが素晴らしいが、バンド演奏がかっちりしているところがまたたまらない。さすがマンドレイクが前身なだけあるな、と感心。
個人的に好きなのは「偉大なる頭脳」。エクスペリメンタルに行きそうになるのを必死で押さえているメンバーの理性が見え隠れする初期の大名曲である。まぁ、人気は低いけど。
セカンドの「ランドセル」とはまたちょっと違った感覚があって、p-model入門にはうってつけの一枚。これで興味を持ったら「ポプリ」「パースペクティブ」「アナザー・ゲーム」の三枚を買ってヘッドフォンで聴くことをオススメする。特に「パースペクティブ」は一家に一枚の大傑作なので、死ぬまでにぜひ聞くべきニューウェーブの名盤である。
平沢ソロについてはまた別のところで書きたいと思うので、今日はここまで。
ハイテクな感じがするが、機材は今ではもう古いものばかりを使用。しかしここまで完成度の高いポップスも珍しいので、結構聞き込んだ。こういうのも聴いてないと時代の流行に取り残されてしまうのですね。
さて、今現在これを聴きなおしてどう思うかと訊かれても、何とも答えられないというのが正直な意見である。昔、高校の帰りに川崎の工業地帯を意味無く散歩していたときの気分をちょっと思い出すぐらいで、あとはテクノポップだなぁ、という感想しか持てそうも無い。
でも素晴らしいアルバムなんだけどね。うまく伝えられません。ムーンライダーズってポップなんで軽いイメージがどうにも障害になってて、敬遠してしまいがちなのです。
でもたまに間違えて聴いたとき「あっ、いいかも」なんて思えるっていうことは、やっぱり名盤なのかな。しょうゆとソース間違えたけど美味いみたいな気持ちで推薦。