世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
« 2007年03月 | メイン | 2007年05月 »
2007年04月のアーカイブ
地下鉄で歌う=アンダーグラウンド歌姫、という安直かつ偽りの無い図式を実際に完成させたのがこの人だった。オルタナ全盛の当時、この飾らないポップさがそこそこ世間に受け入れられたことを考えると、やはり偉大なSSWの一人として意識してしまう。
Mary Lou Lordは日本での知名度こそ低いものの、その素晴らしいソングライティングのセンスには当時誰もがやられた。最初のミニアルバムでのアコギ一本にやたら可愛い声のアプローチが最高だったのだけれど、このアルバムではより一層ポップにまとめあげられていて、かなりの完成度。
街中でMary Lou Lordが歌う風景のナチュラルさに気をとられ、地下鉄に乗り遅れることは一つの幸福なのかもしれない。
日本のパワーポップ名盤の、五本の指に入るであろうシングル。
このデビューシングルの時点ではまだ横浜銀蝿の妹分的な位置にあったためか、楽曲もTAKUによるロックンロールベースのポップスでノリノリ。当時14歳ということもあって、甘すぎるリアルロリータボイスも衝撃的である。しかも何気に歌は上手い方。
何せ14歳で武道館を満員にしたのはこの岩井小百合だけだし、いまだにパワーポップマニアの間では伝説の存在になっている(と、思うけど私だけ??)。
最近になって突如岩井小百合ボックスなんていうとんでもなく素晴らしいモノが発売され、私は即買ったわけだが、後期の楽曲も良く、「アウトバーンより愛をこめて」とか「ときめきの海」も泣ける。
ボックスには伝説の武道館ライブの映像も収まっているので、岩井小百合ファンならこれは何がなんでも買うべきだと思う。
かつて、このシングルを聞きまくった夏、私はパンクに目覚めた。そのせいで「ドリーム・ドリーム・ドリーム」の振り付けを完コピしてたなんて誰にも言えない。
82年になぜこんなスタイルの音楽をやっていたのかはまったく謎だが、とにかく極上のアシッドフォーク。
この人間離れした、年齢や性別など一切感じさせない歌声は一体何なのだろうか?
色んな意味で怪盤である。
彼にとって、音楽とはなんだったのか? また、サイケデリックムーブメントに10年以上遅れて登場してしまったことをまったく気にしていないその孤立感はいったい何を根拠にしているのか。
謎に包まれたBOBB TRIMBLEであるが、アルバムタイトルの通り、夢の収穫のようなサウンドが全ての解答であるのかもしれない。
ひたすら透明な、向こう側の歌である。
謎に包まれた一枚。
奇怪なニューウェイヴ・パンクだろうか? 日本のゼルダに近い雰囲気もある。
なんか農場の納屋で練習したとか書いてあったけど、もっと都会的な香りもしなくもない。
完全に歴史に埋没してしまっているバンドであるが、そのまま放っておくのももったいない魅力があるので、どこかで彼らの音源に触れることがあったら聴いてみてほしい。
決して絶賛できるようなものでもないし、かといって見過ごすにはもったいない、なんとも不思議な音楽である。
79年ぐらいのパンクの薄暗さを求めているならば、これは一つのテキストとしてもってこいのアイテムであるかもしれない。
SRBのボックスが発売されたが、その六枚よりも激しいのはこの「Strikes Like Lighting」。
ボックスを凌駕するブート盤なんてこれぐらいのものだろう。
オリジナルは私も持ってないので、ダビングしてもらった「CITY SLANG」が途中で切れる音源でしか聞くことができないが、それでもこれは最高である。
SRBの激しさは多分この一枚に全て入っているし、割れた音質とややピッチの違う感じも荒々しくて気持ちがいい。こんなにカッコいいロックアルバムは滅多に無いと思う。
フレッド・スミスのギターがバキバキに鳴るこの音楽を聴いてなんとも思わない、という人とは友達になれそうもない。それぐらい桁違いのロックンロール。
ブログECHOES2007のTKさんも書いていた通り、ロックの本質が見えてきて、ジャンルやら音楽性なんてどうでもよくなる。これは紛れもない、本物のロックだと思う。
また、とげとげしい危険な肌触りがクールでもある。SRBというバンドの不良の香りみたいな雰囲気はさすがデトロイトだなぁ、とは思うんだけど、それ以前にロックって本来こういうものだったよね! という久しぶりの感動みたいなものが襲ってくる演奏が心を躍らせてくれる。
ボックスも出たのだから、このブートもまたCD化されてもいいんじゃないかと思う。
すべてのロック好き、ロックンローラー、ロックマニアは必ず聴くべきバンドである。