MARK FRY 「DREAMING WITH ALICE」

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 晴耕雨読なスタイルでの臨死体験か。
 やわらかいファンタジーの装飾があったとしても、根底ではまったく作為的ではないものの影響が大きく表出している気がする。
 マーク・フライの名がアシッド・フォークやドリーミー・サイケ好きの間で騒がれていたのは、何度も色々な形で出されるブートでも分かるとおりだが、正式に再発された今もなお、その良質な音楽が評価され続けているというのは、やはりここにある世界が本当に良いモノだからだろう。
 不思議なノスタルジーと心地良い音色を期待して聴くと、意外にバキバキ弾くギターの音のかっこよさに少し戸惑う。だが、そこがまた良い。
 このアルバムはある種の理想であると思う。ソロでアルバムを作るならば、誰しもがこんなアルバムを作ってみたいと思うのではないだろうか。
 断片的に挟まる曲、DREAMING WITH ALICEの滑らかな感触がこのアルバムをここまでの名作にまで昇華させている気がする。
 

投稿者:asidru 2007年03月01日 19:07

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コメント: MARK FRY 「DREAMING WITH ALICE」

こんにちは。
自分が持ってるのはAKARMA盤の
ドノバンのジャケをパクったものですが
こちらがオリジナルですよね。
仕事でテンパってる時によく聞いてます。。。
反復される短いヴァースが気持ち良いですよね。

投稿者 M : 2007年03月06日 11:36

AKARMA盤のジャケもステキですよね!
これを聴くといつも落ち着きます。

投稿者 森本 : 2007年03月06日 17:07

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