BONNIE DOBSON

BONNIE DOBSON.jpg

 Morning Dewが流れると、暖房もつけていない冬の部屋が、途端に春めいてくる。
 暖かみというのは、こういった雰囲気からでも感じることができるのだとわかったとき、BONNIE DOBSONは途端に消滅したりもする。
 本作あたりから、バラエティに富んだ味付けが増してきており、これの次にリリースされた「Good Morning Rain」ではフォークロックのポップ性をさらに拡大することに成功している。
 フレッド・ニールのEverybody's Talkin' や、ディノ・バレンテのLet's Get Togetherもカバーしているが、自作曲の空気作りが抜群なので、まとまった印象のサイケ・フォークアルバムといった感じである。
 本作はいわばまったくヒットしなかったBONNIE DOBSONの再起作というか、ようやく陽の目を見たシンガーソングライターが全力で作ったアルバム、と言えるかもしれない。
 Morning Dewはデッドもカバーしていたけれど、やはりオリジナルは純度の高い名曲である。

投稿者:asidru 2007年03月09日 20:46

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.asiandrug.jp/mt-tb.cgi/815

コメント: BONNIE DOBSON

Search