世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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このアルバムの突き抜けたマイペースさ、それまでの実験精神すら放棄したかのようなほのぼの具合はきわめて霊的である。
一曲目、「Parties in the U.S.A.」からいきなりのんびりした情景が飛び出し、隠れた名曲「You Can't Talk to the Dude」なんかも痺れるロック具合。ロックが本来あるべき素の状態をそのままポン、と出している。
名曲も多く、聴けば聴くほどに味の出る好盤であるものの、あまり話題に出ない一枚なのは、ジョナサンリッチマンの本質部分が本当はどこにも無いんじゃないのか、という恐怖が無意識に働くからであって、決してそのロックンロールが虚像だからではない。
ジョナサンの曲が底抜けに「ジョナサン・リッチマンの曲」であらんとするようなインパクトを保持しているように聴こえるのは、しっかりとした芯のような本質が存在しているからであって、一見奔放に放出されているようなサウンドも、しっかりとジョナサンの精神を孕んでいるものだということを認識してから聴きたい。
ここで聴けるジョナサンの歌はあまりにも剥き出しで、時に恐怖すら覚えるが、そうでなくてはロックンロールなんて意味が無いのかもしれない。
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これ・・楳図先生じゃないですか・・!
くだらんコメントですいません・・
投稿者 とき : 2007年01月26日 20:50
>ときさん
シャツの具合とかまさに!!!!
「おろち」とか好きだったですww
投稿者 森本 : 2007年01月26日 20:58
ぼく、ジョナサン!
ってゆうアホっぽいタイトルがこれまたいんですよね〜(笑)
投稿者 Y : 2007年03月28日 00:10
>Yさん
激しいロックを期待する若者には辛いアルバムですよね(笑)。
大好きな一枚です。
投稿者 森本 : 2007年03月28日 08:36