世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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しみったれた叙情性を確実に破壊せしめる怨念形のパンクである。土着的なデカダンスを前面に押し出したとき、たいていの三流バンドならばただの「湿ったパンク」で終わってしまうところを、あざらしはサウンドの持つ深さと鋭さを身につけることによって簡単にクリアしてしまっている。
中途半端なコンセプトは笑いに転化しかねないという危険性を帯びているが、あざらしには徹底したある種の職人意識というか、しっかりとしたイメージの固定が貫徹されているめがゆえに、純粋にカッコイイバンドとして体験することができるようになっている。
本作では以前に比べてテクニックの向上がみられ、世界観をより一層広げることに成功している。東京は高円寺20000Vで行われたライヴも、パンクバンドとしての勢いを充分に感じさせる見事なステージングであった。
いつかメグ子嬢には和風ドローンノイズサウンドをバックにポエトリー・リーディングスタイルでソロ作品を発表してもらいたい、というのが私の夢だったりする。初期のカレント93の和風版のような感じで。そのときには私が機材かついで北海道まで行ってもいいかな、なんて思っている。それくらい作ってみたい。
今後が楽しみなバンドである。
また、本作「アザラシイズム」は作品として完成度の高いものであるし、数量も限られているので未聴の方はぜひ早めの入手をオススメしたい。
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これもいずれかいます。
投稿者 れ : 2006年11月19日 21:24
いつかメグ子嬢には和風ドローンノイズサウンドをバックにポエトリー・リーディングスタイルでソロ作品を発表してもらいたい
>突然段ボール&ロル・コックスヒル方式(テープ郵送によるセッション)でも良いので、是非、実現させて下サイ~!!聴きたいデス!!(^^)/
投稿者 Mr.エレクト : 2006年11月20日 06:15
>れさん
実はブックレット裏に私の名前が。。。
>エレクトさん
ああ! その手がありますね!!
ぜひやってみたいです!!!
投稿者 森本 : 2006年11月20日 16:57
サエキが買ってたので、見ました。2人でびっくりしました。
投稿者 れ : 2006年11月23日 11:35
>れさん
CD、なかなかに切れ味のある演奏ですので、ぜひサエキさんに聴かせてもらってください♪
投稿者 森本 : 2006年11月23日 18:44