世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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ニューロックの夜明けシリーズの後半に紙ジャケ再発でリリースされた極上のフォークアルバム。
オリジナルはビクターからの発売だったにも関らず、ほとんど無名という状況であったのだが、再発にて本盤を手にし、その素晴らしい世界に打ち震えたという人は多いと思う。
あまりに優しく、とろけるような怠惰と紙一重の日常が軽やかに歌われる。
「こんないい日は久しぶり」などは休日の昼下がりにのんびりと聴きたい名曲であるし、ここまでの日本のアシッドフォークの名盤が埋もれていたままではもったいないので、最近よく聴いている。
精神的に、しっかりと日常と向き合うのではなく、生活の中で生まれた心象風景を日記のような感覚でうたい上げてしまうところが、武部行正という人の魅力であり、この盤ではそれを最大限に盛り上げるべく、西岡たかしを筆頭とする豪華メンバーがバックアップしている。
最近ではCD盤も見なくなってしまったが、見かけたらぜひ手にとってほしい一枚だ。
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