世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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不気味な、不可解なもののイメージを、決してコミカルにすることなく「違和感を違和感として」楽しませることの出来るイメージとして生成していたのがこのバンドである。
なんとも不思議としかいいようのない、不気味でポップなニューウェイヴサウンド。まさに隠れた名盤の名に相応しい出来である。
最初からコンセプトを背負って出てきたバンドよりも、こういう他者から見て理解の及ばぬようなオリジナリティを持っているバンドの方が印象的だ。アヴァンギャルドとポップを繋いでいるものがここにあるような得体のしれない存在なのだということを、音楽好きは見過ごしがちである。
「かごめ」という日本の土着的な言葉の発音が結果的にここにある世界の入り口としては分かりやすいヒントとなって転がっているが、そのカギを拾ってしまうと、もう後戻りは出来なくなっているというのも素敵な要素の一つである。
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