恒松正敏インタヴュー

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 恒松さんがギター一本でアコースティックな感じのライヴをやるときいて、詩人のイズミさんの協力の元に「青い部屋」へ行って来た。イズミさんどうもありがとうございます!
  そしてあつかましくも恒松さんにちょっとしたインタヴューをしてきましたので、ここに掲載しようと思います。テープレコーダーを忘れたので思い出しながら書きます。すいません。

 森本 「すいません、サイン下さい」
 恒松 「ああ、いいですよ」
 差し出した上の写真のジャケを見て恒松氏苦笑。
 森本 「ありがとうございます! 少しだけインタヴューさせていただいてもよろしいですか?」
 恒松 「ええ」
 森本 「今日はギター一本で弾き語りのようなスタイルでやると聞いたのですが…」
 恒松 「そうだね、僕は弾き語りって言葉が好きじゃなくて、なんていうのかな、弾きがなりみたいな感じかな、そういう形でやろうと思って」
 森本 「弾きがなりですか! ちなみに曲目はどういうものを?」
 恒松 「うん、今日は僕が昔聴いてた、好きだった曲をね。国内外のGSとか、あっ、これセットリストです」
 森本 「ああ、いきなり一曲目がジャックスの『時計をとめて』ですか!」
 恒松 「こういうの好きだったんだよ、高校の頃とかずっと聴いてて」
 森本 「ちなみに早川義夫さんはどう思われます?」
 恒松 「(笑)どうって言われてもなぁ。うーん、ああいうのはちょっと苦手だな。でもね、この『時計を~』は早川義夫の曲じゃないんだよね」
 森本 「あっ、確かそうですね、作曲違いましたよね」
 恒松 「うん。あとはカップスの本牧ブルースとかも今日やりますよ」
 森本 「こういったGSで一番好きなグループって何ですか?」
 恒松 「一番は難しいなぁ。カップスも好きだし、スパイダースの最初の頃とかも凄く好きだね」
 森本 「ちょっと意外な感じですね、でもスパイダースはかっこいいですよね」
 恒松 「かっこいい。こういうのを好きで聴いてたから、最近は好きだった曲のカバーもどんどんやっていこうかと思ってて…」
 森本 「そういえば最近になってフリクションのライヴ盤が再発されましたけど、あれは恒松さんは関ってるんですか? マスタリングとか」
 恒松 「ううん。ノータッチだね。あれはレックに任せてあるし、中身は聴いてないけどレックを信頼してるから」
 森本 「なるほど。最近フリクションのメンバーとは会ってますか?」
 恒松 「連絡とってるよ。本当、僕にとってフリクションって大切だった。だってメンバー全員が解散した後もこうして現役で活動してるバンドってそんなにないと思うんだよね、レックにしろチコヒゲにしろいまだにやってるからね」
 森本 「凄いバンドですよね。若い世代にもフリクションって絶大な位置にあるんですよ。もう別格というか、神様みたいになってる部分もあって」
 恒松 「自分でも誇りというか、フリクションにいてよかったと思ってる。それは最近でもよく思うよ」
 森本 「再発もそうですけど、新譜は出される予定とかありますか? あの、今日やるカバー曲だけで一枚作ったりとか」
 恒松 「それはあるよ。まだ正確には決まってないけど、いつかは出そうと思ってる。自分の好きな曲のカバーアルバムっていうコンセプトでね。どうなるかはわからないけど」
 森本 「楽しみです。皆再発もいいけど、やっぱり新譜が聴きたいんですよ」
 恒松 「そうだよね、新譜は出したい」
 森本 「EDPSのジャケットなどでもそうですが、恒松さんの絵を見て思うのは何時間ぐらいかけて描いてるのかっていうことなんですけど、実際絵の制作期間というのはどれぐらいなんですか?」
 恒松 「多分みんなそうだとおもうけど、一つのものを完成させるまでやるんじゃなくて、途中で置いておいて別の絵を描き始めたりとかするんだよね」
 森本 「同時に平行してやるんですか?」
 恒松 「というより、一枚描いてる途中で保留にして、もう一枚を描いてるときにまた思い出して最初の絵を完成させたりだとか、何年も放っておいたのを突然完成させたりとか、そういうことだよね。これは僕以外にもみんなよくやる方法だと思うけど」
 森本 「あの絵はそうして描かれていたんですね」
 恒松 「うん、ずっと置いておいたのを思い出して完成したっていうのもけっこうあるよ」
 森本 「話は変わりますが、恒松さんにとってニューヨークってどういうところですか?」
 恒松 「ああ、NYにはちょっと前に行ったよ。もうほとんど観光なんだけどね。いろんな名所をまわって、いいところだと思った(笑)。ド田舎だよね、いい意味で」
 森本 「以前何かの雑誌でレックさんが『ニューヨークから日本へ戻ってきたらすごく鬱になってニューヨークへ戻りたくなった』とおっしゃってたんですが、恒松さんはどうでした?」
 恒松 「僕は最近行ったし、観光だったからね(笑)。レックはやっぱり年が違うし、あの当時だったからだと思うよ。僕は旅行は好きなんだけど、チケット取ったりとかそういうのが面倒でね、全然行かないんですよ」
 森本 「なるほど。では恒松さんにとって『ロック』ってなんですか?」
 恒松 「うわ、難しいなぁ。うーん、とくにそういうのは考えないね。考えないで演奏してるよ」
 森本 「ものすごくカッコイイので、何かロックへ対しての姿勢みたいなものがあるかと思ったんですが」
 恒松 「ううん。とにかく深く考えないようにやってるよ」
 森本 「あっ、そろそろ時間ですね。ステージあとで観させてもらいます。よろしくお願いします!」
 恒松 「うん」
 森本 「では、ありがとうございました!」

 というわけで何とも中途半端なインタヴュー内容になってしまったのは私の準備不足のせいです。申し訳ないです。
 恒松さんは本当にクールでかっこいい方でした。ライヴも物凄く洗練されているというか、無駄の無いステージで、その研ぎ澄まされた佇まいにはただただ尊敬するしかありません。
 お忙しい中インタヴューに応じてくれた恒松さん、本当にありがとうございました。あと、サインは家宝にします(笑)。

投稿者:asidru 2005年11月27日 04:48

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コメント: 恒松正敏インタヴュー

いいかげん き・を・つ・け・ろ
ですね。

興味深いインタビュー、ありがとうございます。
僕は京都でRECKさんを見てきました。ギターに大友良英さん、ドラムスは、中村達也さんでした。かっこよかったです。いや~まだまだ現役ですねぇ。

投稿者 ちょこぱい : 2005年11月27日 23:33

RECKさんも現役でいまだに活躍していますよね。
フリクションはやっぱり凄いなぁ、と単純に感動しました。
大友さんと中村さんですか! すごい面子ですね。

投稿者 森本 : 2005年11月28日 10:43

すげーすげーっマジすげーっ!>インタ
E.D.P.Sのdeath composition(タイトルあってるかな...)
って曲のギターがもーぉサイコー!!

投稿者 Y : 2005年11月28日 21:59

EDPSは良いですよね! 恒松さんのドライな感覚がみなぎってます。
今後もインタビューなど色々増やしていきたいと思います!

投稿者 森本 : 2005年11月28日 22:16

恒松さんって流行に流されず自分の好きなものを一途に追求しているようなカッコよさがあります。九州男児というか、無骨な男というか、レックの持つしなやかさとはまた違った魅力があります。

投稿者 吉澤 : 2005年12月07日 06:07

こんにちは!
恒松さんの真っ直ぐな姿勢はホントにかっこいいです!

投稿者 森本 : 2005年12月07日 06:46

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