THRASH TIL DEATH

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 一本の筒を常識と喩え、その真ん中を切断し、断面から覗いたものが抑圧された本能であったならば、人間の道徳などただの空虚な装飾に過ぎない。
 ハードコアがその切断面を露出するための刃物として機能するなら、我々にとってもっとも有効な道標、もしくはワクチンに代替すべき存在なのかもしれない。
 リップに吹き飛ばされ、システマに切り刻まれ、ガーゼに消毒され、オウトに嘔吐するといった一連の浄化の流れで理解するものは、やはり実存であるのだろう。存在の中に込められた何者かの意思など無いのであるから、自意識の位置と形態にこそ解きほぐすカギは隠されているはずだ。
 この一枚さえあれば、現実世界を生きることに何らかの指標を打ち立てることが可能である。それは逃げ道であるかもしれないし、突破口かもしれない。ただ、良い方向へ向かいたいならば、これを聴かない手は無いだろう。
 4バンドの新録EPを集めて一枚に、というコンセプトは、無意識のうちにとんでもない装置に変貌していたのである。まさに究極の一枚。

投稿者:asidru 2005年10月06日 20:26

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コメント: THRASH TIL DEATH

ここ何日か、しまい込んだレコードを引っ張り出して感慨にふけっております。これも買っていました。歌詞カードがシミだらけです。LPサイズで始めて買ったスラッシュコアのレコードがこれだったと記憶しています。
Slagで始まりSlagで終わる6曲。OUTOの音源はいくつか聞いていますがこの6曲の流れは、クールでいいですネ。
OUTOの上にリップがありますがBAKIの名前がのっています。リップにBAKIがいたって本当だったんですね。
BAKIといえば、”GASTUNK BOX”と”THE END”が出てきました。
”THE END”はレコードサイズのCDボックスで買っていたのですが、以外な物が出てきました。
JACKS’N’JOKER.4人連名の色紙です。いつもらったのか思い出せません。ボーカルの子はともかく、他の3人は何をしているんでしょう。スタジオミュージシャンでもやってるのでしょうか。また面白いものが出てきたらご連絡します。

投稿者 AUM : 2005年10月07日 18:00

どうも!!
JACKS’N’JOKERって懐かしいですね。たしかドラムが元リアクションの人でしたよね。何しているんだろう?
ベースの人はジュディ&なんとかでたまにテレビに出てましたが…。
このアルバムはどのバンドも最高ですよね。いいとこどりというか、なかなかクオリティの高いオムニバスです。
個人的にはシステマの「アニーに首ったけ」に秒殺されましたが、しげるさんのルックスが更にカッコよく(?)視覚からも秒殺されました。

投稿者 森本 : 2005年10月07日 18:11

ヘッドホォンで大音量で聴くと、いつでも戻れる。
36になった今でも、あの時に。(自爆)
ガーゼが、サケヴィが、レミーが現在進行形でいるからには、自分も落ち着いてなんかいられない。

森本さん、いつも楽しみにしてます!

投稿者 take7 : 2005年10月08日 22:17

コメントありがとうございます!
ハードコアはいつもリアルにそこにあります。決して時代の移り変わりで消失してしまうようなものではありませんね!
いつまでも、こういった音は有効だということが最近よく分かります。常に熱い気分にさせてくれるハードコアが私は大好きです!
日曜日は休みますが、まだまだストックは尽きないのでこれからもよろしくお願いいたします!

投稿者 森本 : 2005年10月09日 01:13

お久しぶりです。
最近これゲットできました。失禁モンですね。
トラックバック頂こうとしましたができませんでした。

投稿者 : 2005年10月22日 12:41

どうも~。
セルフィッシュのコンピでは最強ですね。
あれ、トラバできませんでした? 
私のほうからもやってみますね!

投稿者 森本 : 2005年10月22日 21:09

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