世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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ハードロックという言葉と実際のサウンドが見事に一致するのは、このアルバムの一曲目に針を落とした瞬間だと思う。まさにハードなロックが飛び出し、後にヴァン・ヘイレンに加入するサミー・ヘイガーのグラマラスなシャウトが聞こえた時、一つの完成形としてのハードロックが見事に姿を現すのである。
後にハートに加入するデニー・カーマッシも、このアルバムでは異常なテンションでドラムを叩きまくっており、メンバー全員の一番旬な時期を収めたアルバムと思っても間違いでは無いだろう。
ハードロックという言葉の田舎くささやぬるい感じは一切ここには無い。殺人的なまでにハードなロックミュージックを、モントローズは一曲目「ロック・ザ・ネイション」で完成させてしまったからである。
当時のアメリカン・ハードロックの中で、このアルバムは最も殺傷能力の高い一枚である。ただ、そのために後の彼らのサウンドには首をかしげることになるわけだが…。
73年、サイケの空気が去った後にやってきた強烈な爆弾がこれである。
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確かにハートもバン・ヘイレンもすごくポップな音になりましたよね。なかなか「殺傷能力の高い」音を作るのを維持するのは大変なエネルギーがいるのかもですね。
投稿者 zuma : 2005年10月06日 08:14
このアルバムだけ異色なのかもしれません。
この路線でモントローズが突き進んでいたなら、かなり偉大なバンドとして君臨していたと思うのですが…。
すごい一枚です。
投稿者 森本 : 2005年10月06日 12:00