世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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初めから無かったのか、それとも本当は有機的なカラクリで活動していたのか。ニューヨークの地下で蠢いていたものが、ここにあるような灰色の希望であったならば、天国はわりと近くにあるのかもしれない。
モダニズムを逆から透かして見る技法を身に付けたければ、まずはここから。驚くほど純粋な素朴さが逆に存在を犠牲にしてまで立ち上がろうとしている。
そもそも、孤立と消滅は違う。DNAの孤立は決して消滅ではなかったが、存在の自殺は経ていたのだろう。亡霊のような印象が蓄積されていくなか、目に見えて立ち現れるのはまごうことなき死という幻想なのである。
ここにある音は今後絶対に消費されることはない。そして喜劇的にデフォルメされることも許されない。DNAは墜落したミュージックを別の次元から嘲笑しているのだ。
頽廃が罪悪ならば、あらゆる文化は炎につつまれ、そして消えてしまえば良いのである。
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