世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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重い。
メルヴィンズと言えば重くて遅い。
それだけである。
一聴して充分に呪術的な印象を受けるのであるから、これを受け入れるか拒否するかは聴き手の自由。限りなく窒息感に溢れた美しい音楽である。
暫定の中で満足もできるし、未知の不可解に怯えることもできる。
許容範囲内にメルヴィンズを収めるか、それとも外すか。二者択一で違う結果が用意されているわけだが、どちらにしろ頭痛の時は聴かない方が身のためだ。
メルヴィンズを聴いて船酔いのような気分になれば、きっと未知の体験ができると思う。いわば90年代のサイケデリック。知覚の扉を開けるためのステップだと思えば、初めて聴いた時の苦痛など耐えられる筈だ。まぁ、私のようにはじめからこの音が好きな人間もいるわけだが…。
こういったストーナー系のロックを聴くならまずここから入るといい。わりと聴きやすい部分もあるし、メルヴィンズの色もよく分かるので、かなりオススメである。
息苦しい解放を求めるなら、このジャケを持ってレジへ。
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メルヴィンズ、持っています。これは好きです。
「息苦しい解放」とは、端的な表現です。
でも、こういうのを聞くのも音楽の醍醐味だと思います。
投稿者 zuma : 2005年09月02日 02:49
これや『フーディニ』はメルヴィンズの中で比較的まともな演奏をしてますよね。
他のアルバムも一通り聴きましたが、まだ全部制覇はしてません。
いつか揃えたいものです。
投稿者 森本 : 2005年09月02日 05:39
スラップアハムの5インチ持ってます。すんごい病んでます。
7インチが欲しいけど、高すぎてゲットできません。
コバーンが好きだったらしいですね。
投稿者 れ : 2005年09月02日 20:21
メルヴィンズ周辺も入手困難なものが多いので集めるのが辛いです。
コバーンは『フーディニ』であのような中途半端な関わり方だったため、バッツォに「俺たちにはスメルズ~のような曲がかけるソングライターが欲しかったんであって、ああいうのだったら別にカートに依頼しなくてもよかった」というようなことを言われてました。涅槃、無念…。
投稿者 森本 : 2005年09月02日 20:30