若いこだま ECHOES OF YOUTH

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 コンピレーション。ヤン富田やカトラ・トゥラーナ、ハネムーンズなんかが参加しており、とても深いところの音楽で全体的に薄暗い感触。
 商業的なテクノポップが道化的感覚を保有していたのに対し、ここにあるようなニューウェーヴは退廃美から生まれる新しい感覚を求めていたように思える。
 クールではなく、シュール。しかしそこからファニーな感覚を取り除いているがため、奇怪な造形が露出している。
 日本という島国で生まれる異質な音楽は、他のフィールドから見てもやはり特異なのであろうか。海外でもこういったレコードは人気があるらしく、日本にはこのような盤が溢れかえっていると思われていそうだが、実際日本に住んでいる我々でさえ見たことの無いようなレコードが海外で取り引きされているのを見ると、そこに異論など唱えられるはずもなく、どうにも複雑な気分である。
 せっかく日本にいるのだから、母国の音楽くらいは知っておこうかな、と思ってから様々なレコードを買い集めるようになってしまった。これはその内の一枚である。
 
 

投稿者:asidru 2005年08月21日 03:26

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コメント: 若いこだま ECHOES OF YOUTH

海外ではペンギン・カフェに始まってドゥルッティ・コラム等、国内ではこのアルバムから水族館博物館もの等…。この手の室内音楽的なものが随分流行りましたよね。このアルバムでは、ブームと関係なく以前からこのスタイルで演奏していたカトラ・トゥラーナの曲ばかり聞いていました。

そういえば、カトラ時代、素顔の広池敦さんを一度見たことがあります。いかにも女装が似合いそうな小柄なやさ男風でしたが、鼻がでかかった。チェロ奏者の三木黄太さんはテレビの「鑑定団」の「街の自称鑑定家」のコーナーにでてました。

あんまり音楽と関係ない話ですね 笑。カトラ・トゥラーナがライブでやっていたTレックスの「チルドレン・オブ・ザ・レボリューション」を音源化してほしいです。ストリングスがビンビンですごくカッコよかったです。

投稿者 吉澤 : 2005年08月21日 22:35

カトラいいですよね。素顔、ちょっと見てみたいです。
最近ではジム・オルークなんかがカトラをリスペクトしてましたけど、音源の再発は無いみたいですね。
テレグラフから出ていたレコードしかカトラ単体作品は知りませんが、ほかにもあるならぜひとも再発してほしいです。
カトラ・トゥラーナのT-REX、聴いてみたい…。

投稿者 森本 : 2005年08月21日 23:55

もう20年ほど前でしょうか?カトラが入ったワールドミュージックのレコードを買ったことがあります。参加ミュージシャンの紹介で、床にしな垂れた広池氏の艶姿にドキッとさせられた記憶があります。
ファルセットな声と気だるいバイオリン等のかもす雰囲気は、蜘蛛の巣だらけの廃屋、甘美な退廃というか、いまいち乗れないものでしたが...
時代は若干前後するかもしれませんが、鈴木清純の「チゴイネルワイゼン」や山田章博の「人魚転生」といった大正ロマンの系列に咲いた一際妖しい花ではありましたね。

投稿者 宮崎 : 2006年01月23日 17:51

確かにカトラのロマンチシズムは大正のムードですよね。
あの雰囲気はカトラにしか醸し出せないものだと思います。
かなり重要な位置にあると思いますが、世間の話題に出ないのがかわいそうです。
本当の意味でオルタネイティブな音楽でした。

投稿者 森本 : 2006年01月24日 00:11

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