世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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激しいロック、というキャッチコピーで売られているほとんどの音楽は贋物である。実際に針を落としてみると、たいした激しさではなかったりするレコードがかなりの枚数存在しているのが現状だ。
そういった中で、このワイパーズはホンモノの激しさと、ヘヴィなグループを貫徹していた稀少なバンドである。グランジ好きなら、リターン・オブ・ザ・ラットやD-7といった楽曲をニルヴァーナがカヴァーしていたことや、マッド・ハニー、ダイナソー、ポイズン・イディアなどの後輩バンドに多大な影響を与えたことも知っている筈だ。本作のタイトル曲も、コートニー・ラヴ率いるホールにカヴァーされ、一躍有名になった。
そんなグランジ一派に大人気なワイパーズも、日本ではあまり人気が無いようで、知名度は極端に低い。僕は個人的にワイパーズで育ち、ワイパーズに憬れてバンドをやったりしていたので、そのような境遇が不思議でならない。どうしてこんなに良質なバンドが愛されないのだろう? そんな不満を解消するために、彼らの楽曲をよく演奏した。僕にとってこのバンドは偉大過ぎる。本当に大きな影響を受けたし、今後も若いロックファンに聴き続けていってほしい音楽だと思う。
本作は彼らの三枚目のアルバム。一曲目のタイトル曲「OVER THE EDGE」の重く激しい独特のメロディーは、いまだに色褪せてはいない。現在のラウド・ロックやへヴィ・ロックといわれているバンドの多くは、ワイパーズの模倣に過ぎないと言っても過言ではないだろう。
最高にイカシたバンドなので、是非聴いてほしい。
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