世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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脱力系などと勝手なレッテルを貼る人間は、このフリッパーの前では知識の無さを露呈する羽目になるだろう。まったくもって凶暴な、パンクという形態の中で最も危険な状態を作り出しているのがこのアルバム。スピードも強度も無い。ただ世の中に中指を突き立てる意味は心得ている。そんな彼らの元祖ストーナー的演奏はスラッジ感覚に満ちており、客を退屈させるには充分な倦怠ぶりである。
このだらだらした感じを新しいと感じるか、つまらないと受け取るか、それは個人の自由に基づいているわけだが、ここまで凶悪な音を無視するような態度はとりたくないものである。
誤解を恐れずに言えば、歴史的名盤である。
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