世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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最近音楽ばっかだったんで、たまには映画紹介でも。
これは悪名高いサムシング・ウィアードから出てた一本で、低予算70年代フィルムの隠れ過ぎた名作です。内容はギャング3人組が男を殺して逃亡。途中スーパーの店員を嬲ったりするどうでもいいような不快シーンを挟んで、到着するのが少女と身体の不自由な老人の住む家。で、結局ギャングたちが少女に惨殺されるのですが、ラストの一人(少女の身内だったのか?)の死に様がけっこうドラマティックで、いまだにそのシーンだけやたらと覚えている。
この映画、けっこういい加減な脚本で、うっかり複線に思えるシーンが実はまったく無意味なままで、ラストを迎えても何の説明もなく終わってしまう。それ以外にも、ひとつひとつのシーンがほぼ説明不足な感じなので、見ていて大分混乱させられるし、全体を通して気味の悪いほどダウナーな雰囲気に包まれているので、この映画特有のいやなイメージを植えつけられる。でも、そのいやな感覚がたまらないのである。
激しい惨殺シーンがある訳でも、ストーリーがいいわけでも、映像が美しいわけでもない。ただ、この独特の雰囲気は評価したいと思う。
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