BUZZCOCKS

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 チェリーレッドからのリリースで、久しぶりに僕らを楽しませてくれたバズコックス。その洗練されたパンクはまったく勢いを失っていないことが実感できる。
 バズコックスのスマートな、それでいて激しく転がるサウンドは、もはや一つの定型としてパンクを支配している。ポップで激しく、ときにセンチメンタルな空気を伴って、彼らの演奏はやって来るのだ。
 だから、窓を開けたまま寝ていると深夜にドブの臭いで目が覚めるし、イギリスの荒れた景色が寝室を覆いはじめる。
 侵食のステージは最初から重い。逃れるための手段も押しつぶされてしまうほどであるが、バズコックスの悪夢のような側面は、そこから派生する。
 あのサウンドの裏側にへばりついているホンの少しの哀愁のような成分が、きっと僕らをトリコにするんだろう。もちろん、それは灰色の絵画を、できるだけ暴力的に描くためのステップとしての話。
 

投稿者:asidru 2005年05月17日 22:22

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