世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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オーストラリア人、Paul Adolphusがなぜか京都に住み着き、東山の卑弥呼レコーズ(オクノ修のファーストなどをリリース)から出したというレア過ぎる一枚。この度350枚限定で復刻したが、あまりの情報の少なさに売れ行きは芳しくないようで、いまだ在庫はたくさんある。
内容は美しすぎるアシッドフォークで、日本のフォークシンガーよりもジャパニーズテイストを感じさせてくれる素晴らしいアルバムになっている。書道教室の一室で録音されたらしいが、まさにそんな京都の美しさ、素晴らしさを凝縮したステキな音楽であることは一聴すると良く分かる。
再発盤はジャケや盤も丁寧に復刻されていて、コレクターでなくとも一枚所有したくなる良い仕上がり。太陽+釈迦というジャケデザインのセンスも抜群である。
こういったレコードをコレクターの手だけに収めておくのももったいないので、若いミュージシャン志望の子たちにできるだけ聴いてほしい。音楽の美しさや楽しさ、日本で音楽をやることで見えてくるものを実感できる大名盤だと思う。
Paul Adolphusという人の心象風景は、使い古されたヒッピー文化やジャパニーズ幻想とは違ったピースフル・サイケの形をしている。70年代の京都にこんな音楽があったことを、驚くのも楽しむのも、現在になってこれが再発されたという事実を前提に行うのだから、やはりレア盤の復刻に私個人としては賛成である。
ps.Mrエレクト様、本作のことをお教えいただきありがとうございます。これはすごい。。
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>森本様
同社からは、フリクションの前身、3分の3のブートも出マシタね。ブートレッグには法律的な問題もありマスが、貴重音源をCD-Rに焼いてヤフオクで売りさばく輩よりは、ここの復刻アナログの方が、(価格は少々お高いデスが)意義があると言えるでしょう。まあ、どっちもブートぢゃないかと言われれば、それまでデスが・・・。
ところで、ディスク・ユニオンでは、音羽信と言う、これまたアシッド・フォークの自主名盤を、CD復刻するため、ご本人を探しているとか。パンクに限らず、内容の良い自主盤は、まだまだありマスからね~。
スラッヂの発売、及び、今後の森本様のご活躍にも期待しておりマス!!(^^)/
投稿者 Mr.エレクト : 2006年09月08日 11:38
これメディテーションで6800円もしまっせ。
限定350…。
投稿者 れ : 2006年09月08日 14:05
>エレクト様
音羽信はジャケットだけ見たことがあります。
復刻するんですね~!! ただご本人が見つかるんでしょうか??
3分の3も買うつもりだったのですが、高くて無理でした。。
ブートでも、ここまで愛情の籠もったリリースは大歓迎です。
>れさん
高いですよね、これ。
ただ、内容はすごく良いので、下手なアルバムを二枚買うよりはお得です。
ちなみに僕のは280番台でした。。。
投稿者 森本 : 2006年09月08日 18:39
shadoksからの再発ですか?
ここは興味深いリリースが結構ありますよね。
3/3は辛くも入手したけれど高かった。
しかも裏ジャケには何故かラピス氏が...。
確かにオリジナルの裏ジャケって情報ないですよね?
僕はみたことないです。
投稿者 notan : 2006年10月09日 19:29
この盤はしっかり作ってあって、高いですがやっぱりヒミコレコードのファンとしては嬉しい一枚です!
3/3のオリジナル裏ジャケは僕も見たこと無いのです。。
気になりますよね~。。。レア盤の裏ジャケ。。
投稿者 森本 : 2006年10月10日 18:18
はじめまして、私も数週間前Meditationの店舗に行ったとき
紹介され知りました。
そのときは、あまりの高額に躊躇し、買いませんでしたが、
結局、通販で勝手しまいました。
私は、現在東京在住ですが、実家は京都にあるので、たまに帰ります。いまだに京都には、このレコードのような雰囲気が少し残っていることに驚きます。フラワームーブメントの流れで、日本に来た西洋人が京都に残したもの記録として、このレコードは京都でしか生まれなかったものではないでしょうか。
また、タイトルは正確ではないかもしれませんが、「京都音楽空間」という本には、そんなお店が多数紹介され推薦です。
Meditationもそこで知りました。
投稿者 KI : 2007年05月06日 08:32
>KIさん
はじめまして!!
「京都音楽空間」さっそくチェックしてみます!!
このレコードの雰囲気、本当に大好きです。京都へ行ってみたくなりました。
投稿者 森本 : 2007年05月07日 00:33