世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
« Tim Buckley | メイン | 大江慎也 「THE GREATEST MUSIC」 »
霊的なもの。
彼らの歌を呪詛であるという人間がいないのは、彼らの歌が疑問ではなく解答であるからだ。
はじめから解答しか出されていないものに対して、誰も疑問を抱く者はいない。
そして、絶えず変化していく周囲があるからこそ、サイモンとガーファンクルは「呪術的ではないありふれたもの」として存在しているのである。もし仮に彼らの歌が変化し続けているとするなら、それ以外の存在に彼らが含有されることは無かったであろう。
いろいろな意味で、現実を見つめさせられる一枚であるが、人によっては「すこぶるありふれたもの」として聴かれてしまうのであろう。それがアーティストとしての死に繋がらないのは、ポピュラリティーという威力の絶大さを物語っているようにも見える。
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.asiandrug.jp/mt-tb.cgi/723