工藤冬里 「la consumption 4/atlantic city」

アトランティックシティ.jpg

 工藤さんの三日間連続講演が昨日、今日、明日とあるそうですが、仕事で一日も行けず…。
 ひとまず、最近になって突如再発されたこの「アトランティックシティ」を聴いて我慢するしかないだろう。
 工藤さんの絶妙なうたと、瞬間瞬間を生きる演奏がとても気持ちいい。
 ここでは後のマヘルでの開放感とは違ったオープンな印象があり、それはもしかしたら窒息するような苦しみなのかもしれないけれど、工藤さんは閉塞感を一切感じさせない。
 自由な表現、という言葉を耳、もしくは眼にすると、工藤さんの曲をいつも思い出す。
 マヘルの曲「エヴァとマリアとジュリエット」が印象的なので引用してみたい。

 とあるモーテルのさみしい家具の中に デスバレーの思い出を捨ててきたのだ
 命の道か死の道か
 エヴァかマリアかジュリエット 誰のために
 一度外した足枷をまた着けるのか
 今も同じ竜と闘って…

 この「とあるモーテルのさみしい家具の中に」というフレーズがどういうわけか忘れられない。ことあるごとに頭の中にこの曲と工藤さんの声が響き渡る。なんという中毒性であろうか。
 工藤冬里という巨大な才能が三日間連続で目の前で見れるというのに、私はチャンスを逃してしまった…。まだ、今夜と明日の公演は間に合う、誰か私の代わりにあの素晴らしいうたを聴いてきてほしい。今夜はクリスマス・イヴだ。こんなにぴったりのシチュエーションは、もうないかもしれない。

投稿者:asidru 2005年12月24日 17:16

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