世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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なかなかに実直な音であった。自己への贈与ではなく、他者への提案として純粋に機能しているレコードなんて、今はあまり見かけなくなっている。
テレグラフレコードのことが好きなのは、その純粋な製作姿勢があるからで、当時の自主レーベルの中でもかなりマジメな印象を受けるのだ。
そんなテレグラフから出た、堅実そうなニューウェイヴバンドがこのあけぼの印。
スタイリッシュさが足を引っ張らないのは、それがあけぼの印というグループの核であったからだと思うし、実際に演奏もしっかりしている。
こういう真っ直ぐな姿勢の音楽が最近少なくなっている気がしてならないのは、ただ単に私の視野が狭まったからであろうか?
世間の流れというものが、妙に早く感じられる。
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好きでしたね。
あんまりライブはやらないし、イベントとかにもでたことないけど(上京時に同じ九州のバンドを集めた企画がありましたが)、結構芯のしっかりしたバンドだったと思います。
童謡みたいなメロディもあったけど、いかにも引用しました、っていうようなあざとさがなかったので「こういうメロディでものれるんだ、こういう曲でもワクワクできるんだ」と、目からウロコのバンドでした。「おとなはしらない」って曲よかったなあ。
シュルツ・ハルナがフリクションの次にこのバンドに参加したのも、このバンドのドラマーがチコ・ヒゲの後任を長年つとめたのも、なにかこのバンドが他にはない財産を持っていたからだと思います。なんかスカスカだけど、その隙間にも景色や色があるバンドだったと思います。
投稿者 吉澤 : 2005年09月12日 23:28
あけぼの印、重要な位置にあると思います。
カッチリしたフリーな雰囲気という、一見矛盾した状態をここまで見事に作ったのは絶賛したいです。
ただ、現在こういったレコードをきちんと評価して再発していく、という土壌がまだ弛い気がします。
いいものはいい、という基本的な判断基準が無くなっているのではないかと思うのですが、アンケートをとったわけでもないので、それは断言できません。
音楽は自由であると同時に平等に聴かれるべきだと思います。
投稿者 森本 : 2005年09月13日 03:04