世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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阿部薫。こんな凄まじい音源を聴いてしまったら、もうフリージャズなんてやる気が起きない。
ランボーの詩より速く、そして早く突き刺さるアルトの音。リリシズムを感じさせる部分もあるのに、まったく緩くなどなっていない。無駄な部分は全て削ぎ落とされた完璧な脱エスタブリッシュメント音楽。
日本にはこんな素晴らしいサックス奏者がいたという事実を、これらのアルバムは確実に歴史に刻み込んだという点で、重要な音盤。フリージャズが苦手だという人はまずここから、という荒っぽい入門方法も良いかもしれない。
光り輝く忍耐。阿部薫の音は今でもその忍耐の武装を解いてはいない。アグレッシブなのは演奏者の内面であったということに気づくまでに、あと何度血を流せばよいのであろう?
本物が何か分からなくなったら、この強烈な存在に触れてみるといい。きっとすべてのイデアが喪失されることだろう。
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自分も、解体的交感なんかはたまに聞きいてます。
この人のアルトサックスの技量はちよっと
ずば抜けてるきがします。
投稿者 M : 2007年02月20日 22:58
>Mさん
解体的交感は素晴らしいですよね。
どれもずば抜けた切れ味と精神的な速度があります。
なんだかんだいっても、聴いた後は「凄いなぁ」の一言です(笑)。
投稿者 森本 : 2007年02月21日 13:12