PRONG

prongcleansing.jpg

 ゲゲゲの鬼太郎に出てくる目玉の親父の存在と、バタイユが醜悪な父親について書いた「眼球譚」の関係について考えてしまうのは、ひとえにこのジャケットのせいであって、決して中身はそこへ接続されていない。
 このバンドが凄かったのは、近年大流行したラウド・ロックのプロトタイプとでも言うべきサウンドをいち早く提示していたからであって、そこに秘められた思想性ではまったくない。しかしながら、ここまで簡潔にハードコアともメタルとも違った切り口で、「重さ」を表現する方法を編み出したという点ではかなり評価されるべきバンドだと思う。
 で、たまに聴くと意外とまだカッコよく、何回か売り飛ばそうとしたができなかったアルバムが本盤である。へヴィ・ロックが好きだと言うなら一応押さえておいても損は無い一枚。

投稿者:asidru 2004年12月25日 22:41

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.asiandrug.jp/mt-tb.cgi/164

コメント: PRONG

私の場合は何度も売り飛ばそうとしても、店が買い取ってくれないことが多かったです。やっぱり自分がヘヴィ・ロックも好きなことを感じさせる一枚です。

投稿者 TAKA : 2007年01月11日 05:25

>TAKAさん
これ、いいですよね~。最近のラウドロックよりなんか好きなんです。。
やっぱ売れないんですね~。。。

投稿者 森本 : 2007年01月11日 11:08

Search