世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
たしか高木完のユニットだったと思う。パンクだけどけっこうニューウェーブ寄りで、ゴジラレコードから出してた。
フレッシュみたいなバンドってもう出てこないと思うし、やろうと思う者もいないだろう。当時の東京だからこそ出来た音というのは、東京ロッカーズの他のバンドもそうだけど、現在再現できそうもない一種独特の感触があり、得体の知れないノスタルジーに支配されている。その乾いた感覚の懐かしさというものは意外に心地よく、ぴりぴりとした都会の夜に飲み込まれていく。フレッシュの音は別に斬新ではないし、フリクション等と比べたら強度も無い。ただ、これはこれでオリジナリティのある日本のパンクだったという事実が重要だ。
こういう盤をなんとなく聴くというのもいいし、それはそれでおきまりの午後である。
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