世の中の右と左そしてうしろ 暗がりで笑う人をみたときや 銀行のATMで現金を取り忘れたときに なんとなく読むブログ
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引きこもりのヒップホップ。というより家にあるレコードを適当にサンプリングしてるだけの怪盤。アヴァンギャルドという前に精神の蝕まれ方が現代的なので、割と若者にウケるかも。
機材も安っぽい感じで、多分ターンテーブルとミキサーとドクターサンプルだけしか使ってない。
このOdd Nosdamがすごいのは、全然狙ってなくて、素の表現としてこういうアルバムを作ってしまうところだろう。まったく作為的なものが見えないのは素晴らしい。アンチコンの中でも、最も奇怪で意図のつかめないトラックを作るこの男は、いったいヒップホップに何を見たのだろう? きっと退屈しのぎの暇つぶし程度の娯楽として音楽があるんだろうなぁ、と感心する一枚。
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